DeNA子会社アルム、ウクライナ小児病院に医療機器無償提供 - 医療ICTで支援活動を強化
DeNA子会社アルム、ウクライナ小児病院に医療機器無償提供 - 医療ICTで支援活動を強化
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)の子会社である株式会社アルムは、ウクライナの紛争の影響で苦しむ人々への支援活動として、首都キーウにあるオフマディト病院に対して医療機器の無償提供を行うことを決定しました。
アルムは、2024年1月から、ウクライナ人医療従事者に対して、救急医療や集中治療といった高度医療と遠隔医療技術の教育支援を実施しており、今回の医療機器提供はその支援活動の一環となります。
提供される医療機器は、ポータブルエコー、人工呼吸器、12誘導心電図、生体情報モニター、脳波センサーなど、オフマディト病院で不足している機器が中心となっています。同社は、現地医療従事者からの情報収集に基づき、必要な医療機器を選定しました。
アルムは、医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」などを開発・提供する医療ICT企業として、グローバル展開を進めており、すでに32カ国にサービスを提供しています。同社は、「すべての医療を支える会社」という理念のもと、ICTを活用して医療の格差やミスマッチを解消し、誰もが平等に医療を受けられる社会の実現を目指しています。
今回の医療機器提供は、アルムが持つ医療ICT技術とグローバルなネットワークを活かした、ウクライナ支援の一例と言えるでしょう。今後も同社は、ウクライナ情勢を注視しながら、現地の人々の支援活動を継続していくとのことです。
アルムの支援活動について
アルムは、2024年1月から、日本の国立医療センターや大学病院の協力を得て、ウクライナ人医療従事者に対する教育支援プログラムを実施しています。プログラムには、男性医師10名、女性医師6名を含む計16名が参加し、約2ヶ月間の研修を3回行いました。研修では、高度な医療技術や遠隔医療技術の習得に加え、日本の医療制度や文化についての理解を深めることを目的としています。
アルムは、今回の医療機器提供を通して、ウクライナの医療現場への貢献をさらに強化するとともに、医療ICTを活用した国際的な支援活動を積極的に展開していく方針です。