ビューズカンパニーの躍進
グローバル企業への成長を目指すビューズカンパニー(Beaus Company)は、2025年上半期において約9.8億円の売上を達成しました。これは、前年同期比で40%以上もの増収を記録しており、目を見張る成長を遂げています。今回は、この企業の成功要因と今後の展開について詳しく見ていきましょう。
売上高と利益の成長
2025年上半期の決算によると、ビューズカンパニーの売上高は約9億7,668万円(92億4,000万ウォン)で、営業利益は約1億3,427万円(12億7,000万ウォン)です。これにより、2024年の通期売上目標である約14億3,738万円(136億ウォン)の68%を上半期に達成することができました。このペースでいけば、2025年の通期売上は200億ウォン(約21億1,418万円)を超える見込みです。
ハイブリッド型ビジネスモデルの確立
ビューズカンパニーは、従来のマーケティング代行に依存するスタイルから脱却し、自社で企画から制作、販売までを手掛けるハイブリッド型ビジネスモデルを採用しています。このモデルでは、クリエーターの知的財産(IP)を活用し、コンテンツ制作とコマースを密接に結びつけています。このアプローチにより、外部委託型エージェンシーとは異なる付加価値を提供し、競争力を高めています。
部門別実績
部門別の成績では、マーケティング本部が約6億3,104万円(59億7,000万ウォン)で売上構成比は64%、そしてコンテンツ本部は約3億4,564万円(32億7,000万ウォン)で34%を占めています。特に、コンテンツ本部は前年同期比で123%もの成長を遂げ、「販売転換モデル」を構築。これにより、コンテンツ視聴から実際の購入へと繋がる仕組みを確立しています。
新たな市場展開
下半期には、日本や米国などの高所得市場をターゲットにした展開を目指します。具体的には、コンテンツの現地化や海外クリエーターとのコラボレーション、国別パートナーシップ、ライセンシング等を組み合わせた販売戦略が計画されています。さらに、東南アジアを拠点にしたグローバル運営チームの始動が予定されており、さらなる市場拡大が見込まれています。
代表のビジョン
代表のパク・ジンホ氏は、「ビューズカンパニーは単なるコンテンツ流通企業にとどまらず、IPそのものを収益源とする組織へと進化しています」と述べています。今後もブランド、クリエーター、消費者を結び付けるグローバルコマースプラットフォームへの成長を目指すと強調しています。
ビューズカンパニーの未来
ビューズカンパニーは、2013年にFacebookを利用したバイラルメディア代理店として設立されました。その後、2018年からは化粧品小売大手OLIVE YOUNGへのコンテンツマーケティングに注力し、2023年から2024年にはMCN「ビラウンド(Bround)」を立ち上げ、コマース事業を試験的に展開してきました。
2025年からは新たな組織構造を導入し、グローバル商業の拡大とIP資産化を同時に進める「第4フェーズ」に突入しています。やがてビューズカンパニーは、より多くのブランドやクリエーターとの連携を通じて、ビジネスのさらなる成長を遂げることでしょう。これからの動向に目が離せません。
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