令和の高校生、紅白歌合戦に対する視聴意識
大みそかを前に、日本の毎年恒例の年末行事「第76回NHK紅白歌合戦」が迫っています。近年、テレビ離れが進む中でも、紅白は多くの家族にとって“1年の締めくくり”となる重要なイベントです。特に今年は演歌だけでなく、人気のJ-POPアーティストやK-POPグループも多く出場するため、若者の視聴率が高まることが期待されています。今回は、現役高校生の視聴意向について注目した調査結果をお届けします。
高校生の58.8%が「紅白を見る」と回答
調査によれば、なんと58.8%の高校生が今年の紅白を見る予定だと回答しました。その主な理由としては、「毎年家族で見るから」や「年末といえば紅白」という声が挙がっています。多くの高校生にとって、紅白は年末の恒例行事となっており、SNSでの流行とは関係なく、家族との時間を大切にする気持ちが強いことが伺えます。
さらに、「歌番組を観るのが好きだから」という音楽に対する興味や、「好きなアーティストが出るから」という理由も多くの高校生に支持されています。今年も多くの彼らのお気に入りのアーティストが登場することで、楽しみが増えているようです。「ミセスがでるから」「aespaがでるから」といった具体的なアーティスト名が上がり、その音楽の魅力が彼らにとっての視聴の決め手となっているようです。
特に注目されているのは「King & Prince」と「Number_i」の2組です。今年の紅白での共演を期待する高校生も多く、サプライズな瞬間を楽しみにしています。彼らにとって、紅白は一夜限りの特別なイベントとして捉えられているのです。
4割が「紅白を見ない」と回答、その理由は?
一方で、41.2%の高校生が「今年の紅白を見ない」と回答しています。その理由として共通していたのは、「好きなアーティストが出ない」という意見です。特に、自分の推しのアーティストが出演しない場合には、興味が薄れるようです。また、「他のテレビがつまらない」という理由や、「早く寝たい」といったプライベートの事情も理由に挙げられました。
若者世代を代表している高校生にとって、紅白のコンテンツに対する感じ方は実に多様で、古典的な演歌の出演者が多くなればなるほど、その興味が薄れてしまうのかもしれません。また、長時間にわたるプログラムに疲れてしまう場面もあるようで、若者のニーズに合ったコンテンツを提供する難しさを感じさせます。
NHK紅白、出演アーティストのランキング発表
調査の中で、「NHK紅白歌合戦に出演していたら見たいアーティストランキング」も発表されました。第1位には「Mrs. GREEN APPLE」が輝きました。ファンからは「好きな曲が沢山あるから」といった熱い応援の声が。次いで第2位には「TWICE」が挙がり、女子高校生からの支持が圧倒的でした。10周年を迎えた彼女たちの姿を期待する思いも強いようです。
驚くことに、3位には「嵐」がランクインしました。活動終了を発表している彼らを見る最後のチャンスであることから、高校生たちの期待感が高まっていることが伺えます。
全体を通して、今年の紅白に対する高校生の視聴率は若干高めで、若者向けのアーティストラインアップがその要因となっていることが見て取れます。様々な意見が集まる中、彼らの音楽観を尊重しつつ、今後のコンテンツ提供の在り方を考える必要があるのかもしれません。
今回の調査結果の詳細については「ワカモノリサーチ」からもご確認いただけます。
まとめ
調査結果を通じて、紅白歌合戦に対する高校生の意識が明らかになりました。多くの若者たちが視聴を楽しみにしている一方で、彼らが興味を持っているアーティストやプログラムの流れも考慮することが求められそうです。若者の声を反映した多様なコンテンツづくりを進めていくことも重要でしょう。