宇宙養殖水槽展示
2025-05-22 14:47:24
岡山理科大学が宇宙養殖水槽を展示!宇宙で育てるマグロの未来を体感
岡山理科大学が贈る宇宙養殖水槽の夢
東京ドームシティに位置する宇宙体験施設「Space Travelium TeNQ」では、5月24日から9月7日まで、岡山理科大学が開発した宇宙養殖水槽の展示が行われます。この水槽は、未来の宇宙生活における食糧確保を目的としており、特に夏休みの子どもたちにとっては夢溢れる体験となることでしょう。
宇宙養殖水槽の情報
展示される水槽は、岡山理科大学の生物生産教育研究センターと工作センターによって手作りされたもので、サイズは横60cm、奥行き35cm、高さ30cm。水量は55リットルあり、バクテリアを利用した生物濾過装置が搭載されており、アンモニアを硝化・脱窒する仕組みになっています。酸素供給と二酸化炭素排出は人工肺によって行うため、非常に先進的な設計です。
この水槽では、甲殻類に適した環境水を利用し、ヨシエビの3カ月間無換水飼育が達成されています。また、今後はバナメイエビの養殖にも挑戦する予定です。
好適環境水とは
好適環境水は、海水の中から必要な成分(ナトリウム、カリウム、カルシウムなど)を抽出し、魚類や甲殻類が同じ水槽で育成できるように調整された人工飼育水です。岡山理科大学の山本俊政准教授によって2006年に開発されたこの技術は、国内外で多くの特許を取得しています。これまでに養殖に成功した魚種は幅広く、多くがビジネス化されています。
宇宙での挑戦
岡山理科大学は、2022年に宇宙養殖プロジェクトをスタートさせ、過重力や微小重力環境下での研究を進めています。「宇宙マグロの寿司を食べる」という山本准教授の夢は、2030年には国際宇宙ステーションでの飼育実験へと繋がる計画です。この夢の実現へ向けた取り組みは、科学と食の未来を照らしています。
展示情報
展示は、Space Travelium TeNQの「LOUNGE Q」で行われており、好適環境水についての説明パネルも展示されています。また、「Space Terminal」では、月や火星から取れた隕石に触れたり、VRで月の岩石分析を体験するコーナーも設置されています。
展示の訪問は平日11時から21時、土日祝日は同じく10時から21時まで可能です。
岡山理科大学の今回のプロジェクトは、宇宙における新しい食糧生産の可能性を示すものであり、未来の食文化を形作る可能性を秘めています。子どもたちにとっても、この展示は宇宙への興味を引き立てる素晴らしい機会になることでしょう。
公式サイトでは、岡山理科大学に関する詳細な情報も確認できます。
会社情報
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学校法人加計学園
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