日本ホームステージング協会が発表した2023年の実態調査
一般社団法人日本ホームステージング協会(東京都江東区)が行ったホームステージングに関する調査、「ホームステージング実態調査」が発表されました。この調査は、2023年1月1日から12月31日までの期間にわたり、全国的に行われたものです。調査結果は、2024年7月22日より日本ホームステージング協会の公式ウェブサイトで公開される予定です。
調査の概要
調査の目的は、中古住宅流通を促進する新たな手法としてのホームステージングの実態を把握することです。調査対象には、不動産関連会社、賃貸オーナー及びホームステージングを提供する各社が含まれ、合わせて60件の不動産売買、57件の不動産賃貸、173件のホームステージング業に関する回答が集められました。調査実施期間は2024年の4月から6月にかけて行われ、インターネットを通じて回答が収集されました。
主な調査内容
調査では、ホームステージングを実施する基準や実施にかけた費用、実施後の成約までの平均期間など多角的な視点からデータが収集されています。また、バーチャルホームステージングの導入状況も調査対象となっています。
ホームステージング実施地域の拡大
驚くべきことに、2022年の調査では山形県、香川県、高知県、宮崎県の4県でホームステージングが実施されていなかったのですが、2023年の調査においては全国の都道府県でホームステージングが行われていることが確認されました。これは、ホームステージングの認知度と需要の高まりを示す重要なデータです。
不動産仲介とホームステージング
不動産仲介に関する調査では、2022年には「売りにくい物件」へのホームステージングが主流でしたが、2023年にはすべての物件への導入が増加しました。特に興味深いのは、不動産仲介業者が自社でホームステージングを行う割合が増え、外部に依頼するよりも多くなった点です。これにより、ホームステージングにかかる費用は5万円未満が最も多く、手軽に導入されていることが浮かび上がります。
不動産賃貸市場
不動産賃貸市場でも変化が見られました。2023年の調査で初めて「ホームステージング会社が作業を行う」との回答が登場。バーチャルホームステージングの導入は依然として少ないものの、この手法の移行が進むことが期待されます。
ホームステージングの効果
特筆すべきは、ホームステージングの効果に関するデータです。実施後、不動産売買では92.8%、不動産賃貸では92.9%の業者が「効果があった」と回答しており、高い満足度が確認されています。
今後の展望
次回のホームステージング白書として、2024年版が2025年7月頃に発表される予定です。日本ホームステージング協会は、今後も住宅ストック市場の活性化に貢献することを目指しています。
公式ウェブサイト
詳細な調査結果は、日本ホームステージング協会の公式ウェブサイト(
日本ホームステージング協会公式サイト)で確認できます。ホームステージングに関心がある方は、ぜひチェックしてみてください。