特別養護老人ホームにおける創作活動の成果
概要
社会福祉法人元気村グループが運営する特別養護老人ホーム「いちかわ翔裕園」では、利用者の精神面や身体面の変化を追求するために新たなクラブ活動を始めました。この活動は、手作り作品の制作を基本とし、地域での展示や販売へとつなげるものです。6ヶ月間の試行を通じて、利用者が生活の役割を持つことの重要性が浮かび上がりました。
クラブ活動の始まり
介護施設に入所している多くの高齢者は、これまでの生活で果たしてきた役割を失い、自身の存在価値を見いだすことが難しくなっています。いちかわ翔裕園は、「たとえ介護度が高くても、認知症があっても、人は必ず役割を持てる」という理念のもと、地域とのつながりを大切にしたクラブ活動を立ち上げました。
5つの柱から成る支援計画
研究計画は次の5つの柱から構成され、活動が進められました。
1. 手作り作品クラブの実施
2. 参加者の日常の観察
3. 軽いリハビリや認知症評価の実施
4. 主治医や専門医による評価
5. 地域との交流(展示・販売)
これらの取り組みを通じて、利用者が「自分の役割」を持ち、生きがいややりがいを感じられる場を提供することが目的です。
具体的な活動内容
活動は毎週1~2回、1時間をかけて行われました。創作の前後には手指の運動を取り入れ、身体的な機能の維持を図ります。また、参加状況も記録し、活動への意欲を評価しました。地域のイベントへの参加や販売、さらには展示会も行い、参加者が「店員」として役割を持つことで、より深い成功体験を得られるよう工夫が施されました。
精神面と身体面の変化
活動開始時は、細かい作業に苦労する様子が見られましたが、クラブ活動を重ねる中で、集中力が高まり、自ら積極的に作業に取り組む姿勢が増えました。医療従事者からも、利用者の意欲や表情が明るくなったとの評価が寄せられ、活動を通じた精神的な変化が認められました。
役割が生む生きがい
利用者が役割を持つことで得られる生きがいと、地域とのつながりの重要性は、今回の活動から明らかになりました。「何かをやりたい」という気持ちに寄り添うことが、職員自身のやりがいにもつながります。これからも、地域とのつながりや成功体験を重視し、利用者の豊かな生活を送るための取り組みを続けていきます。
最後に
特別養護老人ホーム「いちかわ翔裕園」は、地域の暖かいつながりと共に、利用者が自らの役割を見いだせる場を提供し続けます。これからも、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。