現場作業員の体調を見守る新しいソリューション「GenVital」の登場

現場作業員の健康を守る「GenVital」

建設現場で働く作業員の安全と健康を守るために、エコモットの連結子会社GRIFFYが大林組と協力して開発した体調管理ソリューション「GenVital（ゲンバイタル）」が注目されています。このプロジェクトは、現場作業員が健康を維持しながら効率的に作業を行えるように設計された最新のテクノロジーです。

「GenVital」の仕組みとは？

「GenVital」は、作業員が装着するリストバンドを使用し、心拍数や位置情報、また建設現場の暑さ指数といったデータを収集します。これらのデータは独自の計算アルゴリズムによって解析され、作業者の健康状態が閾値を超えた際には、作業管理者に注意を促すメールが瞬時に送信される仕組みです。これにより、リアルタイムで作業員の健康状態を把握し、適切な対応を取ることが可能です。

項目ごとの詳細

- リストバンド：作業員が常に装着し、心拍数をリアルタイムで測定します。ホシデン株式会社の製品が採用されています。
- 中継機：リストバンドからのデータをBLE（Bluetooth Low Energy）を通じて中継し、親機へデータを送信します。
- 親機：LTE通信で専用クラウドサーバ「GRIFFY Wear.」にデータを送信します。これにより、低電波地域でも機能する設計になっています。
- 暑さ指数の測定：建設現場内の暑さ指数を評価し、環境モニタリングクラウド「SisMil」を活用して計測します。

作業員の心拍数は20秒ごとに計測され、管理画面からは心拍数や暑さ指数がリアルタイムにチェックできます。これにより作業環境の安全性が高まり、事故のリスクを軽減することが期待されます。

エコモットとGRIFFYの背景

エコモット株式会社は2007年に設立され、以来IoT専業のソリューションベンダーとして、センサーや通信デバイスの開発を行っています。最近では札幌証券取引所や東京証券取引所にも上場し、幅広い分野での応用が進められています。特に、作業現場での設置ノウハウや顧客ニーズに応じたカスタマイズ能力には定評があります。

一方で、GRIFFYは「建設産業の未来図をデジタルテクノロジーで描き出す」というミッションのもと、DXプロダクトの共創事業に取り組んでいます。「現場ロイド」というブランドの下、これまでに18,000件を超える導入実績を有し、建設分野の生産性向上や安全対策に寄与しています。