コロナ禍が教育に与えた影響の調査結果
ARINA株式会社とおうち教材の森が実施した調査によると、コロナ禍は多くの子どもたちの学習環境に大きな影響を与えたことが明らかになりました。494人の保護者を対象にしたインターネット調査の結果、72.9%が教育に対して「マイナスの影響があった」と回答しました。一方、プラスの影響を感じた人はわずか6.1%にとどまりました。この調査は2021年10月に行われ、詳細は
こちらで確認できます。
友人とのコミュニケーションの減少
コロナ禍で学習に最も影響を与えた要因として、最も多く挙げられたのが「友人とのコミュニケーションが減った」という点です。多くの保護者が、友人との交流が少なくなることで、子どもたちの学びにも悪影響が出ていることを懸念しています。影響が全くなかったと感じる人はわずか6.3%で、多くの人がコミュニケーションの重要性を強調しています。
増加したオンライン学習
一方で、コロナ禍での学習機会の中で増えているのはオンライン教育です。最も多く利用された形式はオンライン英会話で、21.7%の家庭が取り入れたと報告されています。次いで、YouTubeを活用した学習が17.9%、通信教育が10.4%と続いています。これにより、子どもたちは新しい学びの形を見つけつつあるようです。
世帯年収による学習機会の差
興味深いことに、世帯の年収によって、オンライン学習の利用状況に違いが見られました。世帯年収が高い家庭は、オンライン学習を積極的に増やす傾向がありますが、年収の低い家庭はYouTubeを利用した学習に依存していることが明らかになりました。これにより、学びの機会に差が生じることが懸念されています。
増加する教育費用
調査では、コロナ禍により教育費を増加させた家庭が27.0%に達する一方、減少させた家庭は8.3%にとどまる結果となりました。これは、休校や学習機会の減少を補うために、教育に対する投資が必要とされていることを示しています。
経済的余裕がある家庭の希望
教育に対して更に意欲的になりたい家庭は多く、経済的に余裕があれば「習い事」を増やしたいと考える保護者が37.4%、次いで「塾」に対する希望が30.4%となっています。このことから、外部での学びを重視する傾向が見て取れます。
減少する運動量
調査結果では、コロナ禍で子どもたちの運動量が減少したと考える保護者が87.2%に達しました。また、70.8%の保護者が子どもに運動不足を感じさせていると回答しています。運動は子どもの成長に欠かせない要素であるため、運動不足がもたらす影響も無視できません。
まとめと今後の展望
今回の調査から、コロナ禍が子どもたちの教育に及ぼした影響は深刻で、多くの保護者が学びの機会に課題を感じていることが浮き彫りとなりました。オンライン学習の活用と運動不足の問題など、課題は山積していますが、新しい学習方法やコミュニティ活動の定着が期待されます。ARINA株式会社は「おうち教材の森」を通じて、より良い家庭学習環境を提供するため努力を続けてまいります。