株式会社鉃鋼ビルディングは、東京・丸の内にある自社ビル内で初めての試みとして、2024年9月を「SDGs Month」と定め、ビルに入居するテナント企業の従業員およびその家族向けに多様なイベントを開催しています。
この取り組みは、「多様化する社会において、人が活躍する場所の環境価値を創造し、社会に貢献する。」という経営理念に基づいており、テナント企業間でのコミュニティ形成を促進することを目指しています。特に今年度は「SDGs及び社会問題に関する知見を広げること」をテーマに設定し、異なる企業に勤務する方々が DEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)を含む社会課題に考える機会を提供することで、ビル内に新たな価値を生み出すことを目指しています。
イベントは2024年9月11日から26日までの期間で行われ、具体的な内容には、DEIに関する研修プログラム、映画上映会、竹あかりワークショップ、そして写真展などが含まれます。これにより、多様な社会問題に対する理解を深め、参加者同士のつながりを強化することが期待されています。
最初のイベントとして実施された「DIVERSESSION PROGRAM」では、約20名のテナント従業員が参加しました。これは株式会社ヘラルボニーが提供する研修であり、今回が初めての試みとして、複数のテナント企業の従業員が集まる場が設けられました。研修の目的は、DEI推進に向けた意識を高め、行動を促進する人材を育成することにあります。
続いて実施された映画上映会「チョコレートな人々」では、約570人の従業員の約6割が心や体に障がいを持つ企業の活動を通して、多様性に富んだ社会の実現を考える機会が提供されました。この映画は、障がい者の社会参加と自立を支援する活動を描いており、参加者に深い感銘を与えました。
今後のイベントスケジュールには、竹あかりを制作するワークショップや、動物愛護に関する作品を展示する写真展が含まれており、それぞれが独自の意義と目的を持っています。竹あかりのワークショップでは、広島県呉市での竹害問題に立ち向かうため、地域社会への貢献を目指します。
また、写真展では動物福祉ネットワークによる活動を通じて、社会の中での多様な生き物に対する理解と配慮を促進することを目的としています。
鉃鋼ビルディングは、SDGs Monthを通じて、ビル内の環境をより良いものにするためのコミュニティ形成を促進し、持続可能な社会づくりに寄与していきます。これからも毎年新たなテーマを設定し、多様な社会課題に対して関心を高める取り組みを継続していく予定です。