TOPPANと東邦薬品が自動認識システム大賞を受賞
TOPPAN株式会社と東邦薬品株式会社が共同開発した温度管理プラットフォーム「オントレイシス® クラウド」が、一般社団法人日本自動認識システム協会が主催する「第28回自動認識システム大賞」で栄誉ある大賞を受賞しました。この受賞は、医薬品や治験薬などの厳格な温度管理を求められる製品の保管と輸送の効率化に大きく寄与したことを評価された結果です。
受賞までの道のり
近年、医療現場において医薬品の温度管理が重要視されており、温度確認や記録の手作業、ヒューマンエラーによる廃棄のリスクが大きな問題となっています。TOPPANは2019年からこのニーズに応える形で「オントレイシス® クラウド」を提供し、温度を自動で計測するシステムを確立。その結果、医療環境での手間を大幅に削減し、データもクラウドで一元管理できるようになりました。
さらに、兵庫医科大学病院での導入実績が今回の受賞に繋がっています。ここでは、温度管理の業務において月約34時間の工数削減を実現したとのこと。これにより、厳格な品質管理体制が整いやすくなりました。
オントレイシス® クラウドの特長
この温度管理プラットフォームは、RFIDを搭載した温度ロガーを活用することで、ワクチン等の医薬品の温度を1分間隔で自動計測し続けます。そのため、従来の手作業による確認や記録の手間を省きつつ、迅速に異常が発生した際に把握できる仕組みを提供。
また、高いセキュリティ環境を備えたデータ共有機能により、特定の外部関係者が安全にアクセス可能なIDやパスワードを取得できます。これによって、従来の手作業による帳簿提出作業が不要となり、業務の効率化につながりました。
医療現場向けの柔軟な温度管理
温度異常が発生した際には、アラートと共にパトランプが点灯し、問題を迅速に知らせるシステムも備えています。また、「オントレイシス® タグ」を使用した医薬品専用パッケージが、製品の輸送から保管までを通じて温度管理を実現します。これにより、医療現場のニーズに応じた柔軟な対応が可能になっています。
今後の展望
TOPPANと東邦薬品は、欧米の医療機関でも本サービスを拡大していく計画をしています。医療分野における信頼性と安全性を高めるため、両社は引き続き連携し、現場のフィードバックを反映させたシステムアップデートや機能拡張に努めていく方針です。特に、医薬品の適切な温度管理を進め、安心・安全な医療環境を構築していくことが重視されています。
このように、TOPPANと東邦薬品は技術革新を通じて医療界における課題解決に貢献していく考えです。