フジオーゼックス、Smart Craft導入による生産性向上
フジオーゼックス株式会社は、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するために、株式会社Smart Craftが提供するリアルタイム工程管理システムを導入しました。これにより、工場の効率性向上と省人化を図り、競争力の強化を目指しています。
導入の背景
電気自動車の普及が進む中、フジオーゼックスはエンジン部品事業の競争力を維持するため、生産性向上に取り組んできました。ガソリンエンジンの需要が減少することを見据え、効率的な生産システムの構築を目指しております。この背景には、長期的な視点での競争力確保が求められているという事実があります。
このような状況下で行われたSmart Craftとの連携プロジェクトは、デジタル化を通じた生産ラインの見える化を目指しました。実際には、実証実験から始まり、効率的なシステム導入へとつながりました。
実施概要
製造する自動車エンジンバルブの加工ラインでは、各設備に設置されたPLC(プログラマブルロジックコントローラー)のデータを一元的に集約する統合PLCを構築しました。これに加えて、株式会社GUGENが提供するIoTゲートウェイ「FALCONNECT」を活用し、自動で設備の稼働データを収集します。こうして得られたデータは、Smart CraftとAPI連携することで、リアルタイムでの稼働状況のモニタリングが可能になりました。
この新たなシステムにより各設備の稼働状況を正確に把握できるようになったことから、製造過程におけるトラブルの原因分析や即時対応が容易になりました。特に、製造指示と設備稼働状況を紐づけることで、非効率な部分を特定し改善することができたのです。
導入効果
Smart Craftの導入により、次のような効果が得られました:
- - 稼働・停止理由の自動収集により人的負担が軽減
- - 設備トラブルの詳細な分析が可能になり、迅速な対応が実現
- - リアルタイムモニタリングによる情報共有が可能になることで、現場での迅速な意思決定を支援
今後はラインの拡大を図り、不良情報や出来高数の自動カウントなど更なるデータ収集を進め、Smart Craftとの連携を強化していく計画です。
Smart Craftについて
Smart Craftは、製造業のプロセスをデジタル化し、工程管理や品質管理の一連の業務を効率化するSaaS型のプラットフォームです。モバイル端末を通じてリアルタイムで現場状況を把握し、製造データを集約することで、業務の効率化を実現しています。
詳しくは、
Smart Craftの公式サイトを見てください。
会社概要
フジオーゼックス株式会社
- - 所在地:静岡県菊川市三沢1500-60(菊川工業団地)
- - 代表者:代表取締役社長 辻本 敏
- - 事業内容:エンジンバルブ及び自動車部品の製作・販売
- - フジオーゼックス公式サイト
株式会社Smart Craft
- - 所在地:東京都渋谷区初台1-51-1初台センタービル
- - 代表者:代表取締役 浮部 史也
- - 事業内容:製造現場DXプラットフォーム「Smart Craft」の開発・提供
- - Smart Craft公式サイト
フジオーゼックスがSmart Craftを導入したことで、生産ラインの透明性と効率性が高まり、今後の展開が楽しみです。