両備グループが全国初の快挙を達成!インドネシア国籍社員イユスが特定技能試験に合格
岡山県の両備グループが、全国初となる外国人社員の特定技能1号評価試験(バス)合格者を輩出しました。ニッコー観光バス株式会社に所属するイユス(Iyus)さんは、2024年12月20日に受験した試験において、2025年1月10日付で合格の知らせを受けました。この試験は、日本でトラックやタクシー、バスの運転を行うために必要な資格を取得するための重要なステップです。
イユスさんの背景と経歴
イユスさんはインドネシア出身で、2013年に来日。日本語学校を卒業後は旅行業に従事していました。日本の運転者として新たなキャリアを築くため、2024年にはニッコー観光バスに入社。その後、同年8月には大型自動車二種運転免許を取得し、12月には日本語能力N3相当の資格も得たことで、運転業務における基礎をしっかりと築いてきました。
特定技能1号評価試験の背景
特定技能1号評価試験は、2024年12月にスタートした新しい制度で、外国人労働者が日本での就労を合法的に進めるために必要な評価試験です。多くの外国人がこの試験に臨んでいる中、イユスさんは唯一の合格者となり、このニュースは業界内外で注目を集めました。
夢と抱負
イユスさんは、バスドライバーとして働くことを目指しています。彼自身、インドネシアのお客様が日本を訪れた際、同国のドライバーがいることに価値を感じており、故郷の人々に日本の高い交通マナーを伝えつつ、自身の経験を活かして貢献したいと意気込んでいます。
また、彼は特定技能の期間中に運転技術を磨き、将来的には日本とインドネシアを繋ぐ旅行観光ビジネスを立ち上げることを考えています。日本の風景、文化、そして交通システムのすばらしさを動画で紹介することで、インドネシアにおける交通事故の減少に貢献したいとのことです。
日本の印象
イユスさんは「日本は美しい国」と称賛し、旅行業において日本人ドライバーが尊敬されていることに感謝を示しています。彼は特にマナーと安全を重視し、会社の理念に基づいた高いサービスを提供することを誓っています。敬語を使用し、相手に敬意を払う日本文化を大切にしながら、外国人も安心して利用できる運転士を目指します。
今後の展望
両備グループは、イユスさんの活躍を皮切りに、さらなる外国人社員の採用を進める意向を示しており、今後を担うドライバーの育成が期待されています。イユスさんのように、国籍を問わず会社に共感し、理念に沿ったサービスを提供できる人材の登用が進められることは、日本の公共交通サービスの質向上にも寄与するでしょう。
この試験合格を祝う記者会見は2025年2月5日に岡山市で行われ、両備グループの次のステップに向けた姿勢が示される予定です。イユスさんの挑戦と両備グループの取り組みは、これからの地域交通の在り方に新たな風を吹き込むことでしょう。