不動産業界の新戦略
2016-06-01 14:24:35

不動産会社REDSがWebメディア企業フラグシップを買収し情報発信を強化

不動産会社REDSがWebメディア企業フラグシップを買収し情報発信を強化



昨今の不動産業界では、情報の提供方法や顧客接点の在り方に新たな流れが見られます。その中で、株式会社不動産流通システム(REDS)が、住まいに関する情報をキュレーションするメディア企業、株式会社フラグシップを完全に子会社化したとのニュースが飛び込んできました。この買収は、ただの企業の買収に留まるものではなく、不動産業界における情報格差の解消を目指す大きな一手となることが期待されています。

買収の背景



REDSはこれまで、効率的な広告宣伝費用の削減や不動産売買の仲介手数料を法定の半額以下に抑える経営スタイルで知られています。特に自社のウェブサイトからの問い合わせが大部分を占めているため、オンラインでの情報発信の強化が急務でした。そのため、フラグシップの豊富なメディア運営経験を生かし、インターネット及びソーシャルメディアでのオウンドメディアを築くことを目指しています。

フラグシップの役割



フラグシップは、2010年の設立以来、住まいと不動産に関するキュレーションメディア「storie」を運営し、首都圏30-40代の住宅購入者を主なターゲットとした情報提供を行っています。独自の編集スタイルで、これまでに累計で5,200本以上の記事を配信してきた実績があります。REDSは、このようなフラグシップのノウハウと自社の実務経験を組み合わせ、より詳細で有用な情報を顧客に提供し、不動産取引の際の情報格差を無くすことを目指しています。

利用者目線の情報発信



REDSの深谷社長は、この買収を通じて「現場の実態を踏まえたリアルな情報発信」を重視すると強調しています。新たに形成されるタッグによって、利用者が真に求めている情報を分かりやすく届けることで、不動産の取引を検討している一般消費者に対して、より実益のある情報を提供することができるでしょう。

REDSのエージェント制度や低コストな仲介手数料体系は、消費者にとって非常に魅力的です。売主と買主の立場を両方から考慮した新しい仲介手数料の設定は、今後ますます競争が激化する不動産市場において、消費者に優しいサービスを提供する重要な方策となるはずです。

結論



不動産業界の変革が進む中、REDSが選んだフラグシップの子会社化は、情報提供のあり方に新たな風を吹き込むことでしょう。今後、彼らがどのような具体的な施策を展開し、利用者のニーズに応えていくのかが、業界全体に与える影響は計り知れません。不動産取引における透明性と情報の質を向上させることが、新しい顧客体験を生み出す鍵となるでしょう。

会社情報

会社名
株式会社不動産流通システム
住所
東京都中央区日本橋3-4-14八重洲N3ビル8F
電話番号
03-6281-8401

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