株式会社パイロットの「書くって大切なこと」プロジェクト
近年、デジタル化が進む教育現場において、株式会社パイロットコーポレーションは「書く」ことの意義を伝えるプロジェクトに力を入れています。2023年4月に始まった『「書くって大切なこと」プロジェクト』は、小学生を対象にした教育プログラムで、すでに8,500人以上の児童が参加しています。
このプロジェクトは、一般社団法人日本文化教育推進機構が提供。現代の教育では、GIGAスクール構想により、1人1台のタブレットが配布され、子どもたちは手書きよりもタイピングの時間が増えています。このような背景から、パイロットは「書く」ことの重要性を再確認し、子どもたちにその魅力を伝える機会を作っています。
プロジェクトの特徴
本プロジェクトが特に注目されるのは、次のポイントです。
1.
体系化された教育プログラム
「書くこと」そのものをテーマにした教育内容で、手書きの良さとデジタルとのバランスを学ぶことができます。
2.
無料で提供される教材
指導用スライド、教員用指導案、児童用ワークシートがすべて無料で配布され、すぐに授業に活用できます。
3.
手書きとタイピングの併用
授業にタブレット端末を活用しながら、手書きの重要性を理解しつつ、筆記具を使った学びを提供します。
4.
実践的な内容
1~2時間で取り組むことができ、特に学期末など時間がある際に導入しやすい内容となっています。
このように、子どもたちは手書きの楽しさや日本文化についても学べるようになっています。具体的な授業内容には、手書きとタイピングの効果を考えることから始まり、鉛筆やシャープペンの違い、日本の伝統的な書道文化に触れる機会もあります。これにより、ただ単に「書く」という行為に留まらず、その背景や歴史についても考える機会が与えられています。
実践用教材の提供
さらに、パイロットは参加児童全員に消せるボールペン「フリクションボールノック」を提供。この教材を使用することで、児童は気軽にアイデアを書き込んだり、失敗を恐れずに表現を楽しむことができます。手書きのプロセスに軽やかさを加え、思考を促す役割を果たします。
未来の「創造する力」を育む
パイロットコーポレーションのグループパーパス「人と創造力をつなぐ。」の理念に基づき、多くの子どもたちに「書く」ことの価値を知ってもらい、学びの喜びや文化体験の機会を提供していきます。このプロジェクトは、未来を担う子どもたちの創造性を育む大きな一歩となるでしょう。
この取り組みを通じて、教育における「書く」ことの重要性を深く認識するとともに、新たな世代が手書きの楽しさと意義を理解し、それを日々の生活に生かしてくれることを期待しています。
お申し込み情報
このプログラムは2025年4月から2026年3月にかけて実施されます。興味のある教員や教育機関は、(社)日本文化教育推進機構の公式サイトから申し込みが可能です。