新しい血液用冷蔵庫の誕生
フクシマガリレイ株式会社は、医療現場でのニーズに応える新型の血液用冷蔵庫を発表しました。この新製品は、環境に配慮したノンフロン冷媒R1234yfを採用し、従来の冷媒よりも地球温暖化に与える影響を大幅に軽減しています。これにより、医療施設はフロン排出抑制に関する管理義務から解放されます。
環境への配慮
フクシマガリレイの持続可能なビジョン「Dramatic Future 2050」に沿ったこの新冷蔵庫は、その冷媒選びから環境意識の高さを伺わせます。R1234yfは温暖化係数が1という極めて低い数値を持ち、従来のR134aが1430であることと比較しても、環境負荷がかなり小さいことが明らかです。これにより、医療機関はより環境に優しい運営を実現できます。
製品仕様と機能
新型冷蔵庫は、横幅500mmと省スペースでの設置を可能にし、血液の保管に最適な設計がされています。主なモデルは以下の通りです。
- - FMB-121G(NF): 奥行548×高さ1,430mm
- - FMB-181G(NF): 奥行548×高さ1,870mm (メインモデル)
- - FMB-301G(NF): 奥行748×高さ1,870mm
各モデルは、59Lから179Lまでの有効内容積を持ち、冷却時消費電力は125Wから133Wです。庫内温度は4℃に固定されており、冷温管理は万全です。さらに、測定孔やサーモレコーダーを標準装備しており、冷蔵庫の状態を容易に確認できます。
安全性の確保
この冷蔵庫は、背面用転倒防止金具と脚用耐震固定金具を標準装備し、地震発生時でも安心です。これまでにない安全性を確保することで、医療現場のリスクを最小限に抑えています。
主なターゲット
対象となるのは病院や血液センターなど、血液を保管する必要がある施設です。新型冷蔵庫は、年500台の販売を目指しており、医療業界に新風を吹き込むことが期待されています。
発売日と価格
このノンフロン冷媒採用の血液用冷蔵庫は、2025年3月10日からの販売を予定しています。特にFMB-181G(NF)の標準価格は636,000円(税抜)で、医療業界における新たな選択肢となります。
フクシマガリレイ株式会社は、創業以来70年以上にわたり、冷凍冷蔵機器の設計・製造・販売に携わってきました。今後も、持続可能な社会の実現に寄与する商品開発に注力していく姿勢を示しています。
企業情報
- - 社名: フクシマガリレイ株式会社
- - 代表者: 福島 豪
- - 所在地: 大阪府大阪市西淀川区竹島2-6-18
- - 設立: 1951年12月
- - 資本金: 27億6千万円
- - 売上高: 連結1,158億円(2024年3月期)
- - URL: フクシマガリレイ公式サイト
この新型冷蔵庫は、医療の未来を見据えた重要な一歩です。環境に配慮しつつ、効率的かつ安全に血液を保管できるこの冷蔵庫が、医療現場での活躍を期待されています。