美しい絶景と高速インターネットが融合！伊吹山の新しい観光体験

伊吹山ドライブウェイに新たな風が吹く

日本自動車道株式会社とNTTコミュニケーションズが提携し、伊吹山ドライブウェイの山頂駐車場に「Starlink Business」を導入したWi-Fiサービスが開始されることとなりました。このサービスは特にモバイル回線の使いにくい山間部において、観光客の利便性を大きく向上させることが期待されています。

スカイテラス伊吹山の魅力

伊吹山は日本百名山の1つで、琵琶湖や醍醐湖などの絶景を望むこのドライブウェイは、多くの観光客が訪れています。年間では20万人以上もの人々がこの地を訪れ、ハイキングやドライブを楽しむために立ち寄ります。山頂の駐車場に位置する「スカイテラス伊吹山」は、特に星空観望会や写真撮影の名所として知られておりがあります。

しかし、これまではインターネット環境が整備されていないことが課題でした。観光客は素晴らしい自然を背景に写真を撮影したいと考えながらも、モバイル回線の電波が弱く、また光回線の導入も難しい状況だったのです。この状況を打破するために、要求されたのがStarlinkによるインターネット接続です。

Starlinkの導入背景

「Starlink Business」は低軌道の衛星を利用したブロードバンドインターネットサービスです。このサービスは、特に山頂のような場所でその強みを発揮します。山の高度も効いて、衛星電波を効率よくキャッチすることが可能なため、スカイテラスで導入が決定されました。

Wi-Fi環境の詳細

このWi-Fi環境は、「PicoCELA」と呼ばれるマルチホップWi-Fi技術を利用して、スカイテラス内や山頂駐車場の一部で利用可能となります。サービスは2024年8月から無料で提供されることが決定しており、ドライブウェイの通行料金は別途必要になりますが、Wi-Fiそのものは無償で使用できます。

具体的には、スカイテラス伊吹山の店内および山頂駐車場の西側でインターネット接続が可能です。これにより、訪れる観光客は美しい風景と共に、リアルタイムでSNSへの投稿や家族への連絡ができるようになります。

今後の展開

さらに、今後はWi-Fiエリアを駐車場全域へ拡張する計画があり、施設内での電子決済利用も視野に入れているとのことです。これにより、国内外からの観光客が快適に過ごせるような環境が整備されていくことが想定されています。

本サービスは、NTTグループが展開する宇宙ビジネスブランド「NTT C89」の一環であり、社会貢献を通じて宇宙関連企業の成長を目指すものです。観光とハイテクが融合した新しい体験を通じて、伊吹山の魅力をさらに引き立てることができるでしょう。