子どもたちの挑戦
2022-08-03 12:00:36

子どもの自由と民主主義を育む東京サドベリースクールの挑戦

自由と民主主義を体験する学校、東京サドベリースクール



東京サドベリースクールは、子どもたちが自らの意思で学び、自由に行動できることを重視したユニークな教育機関です。大人が決めたカリキュラムや授業は存在せず、生徒が主体となって学ぶことができる環境が整えられています。これは、子どもたちにゼロからイチを生み出す力を養ってもらうための試みです。また、主権者教育の一環として、生徒も学校の運営に関与できるのが特徴です。生徒たちは、校則の決定や職員の採用など、民主的なプロセスを経て1人1票の権利を持ちます。

多様な進路を歩む卒業生たち



東京サドベリースクールが設立されたのは2009年のことで、以来、国内外から多くの生徒を受け入れてきました。卒業生たちの進路も多種多様です。料理が得意な生徒は自分のレストランを開くことを目指し、歌が好きだった生徒はミュージシャンとして活躍しています。スポーツ好きな生徒はインストラクターとして仕事をし、自分の関心が強い分野を進んで学びに行く卒業生も多く見られます。これは、「自由な学び」という理念がもたらした結果と言えるでしょう。

マイクロスクールの意義



東京サドベリースクールの生徒数は60名を超え、小規模ながらもその教育スタイルは大きな影響を持っています。一般的な公教育に比べて規模が小さい「マイクロスクール」と呼ばれる形態で、関与が深い環境が特長です。コロナウイルスの影響を受け、生徒数が減っている現状にもかかわらず、地域の支援を受けている生徒たちは、自らの学校を維持するために様々な活動を行っています。

学校の運営に関わる生徒たちは、自分たちが望む「より良い教育環境」を実現するためにクラウドファンディングを利用し、さまざまなプロジェクトに挑戦しています。一方で、地域からの支援もあり、教育の選択肢の一つとして東京サドベリースクールが存在する意味は大きいといえるでしょう。

新しい教育の選択肢



東京サドベリースクールの代表理事である杉山まさる氏は、「この場所は不登校のための学校ではなく、教育選択の自由を求める子どもたちのための場所です」と語っています。現代社会において、子どもには教育を選ぶ権利がありますが、多様な教育を受けることができるかどうかは、依然として課題です。そこで、サドベリー教育は、子どもたちが自身の個性や創造性を最大限に引き出せる環境を提供しています。

卒業生の中には、この新しい教育環境での経験を基に、自らの未来を切り開いていく人々が数多くいます。彼らが身につけた自由な思考や行動力は、今後の社会でも大いに活かされていくでしょう。

未来のための活動



現在、東京サドベリースクールでは、クラウドファンディングに挑戦しており、サステイナブルな教育活動を続けるために、引き続き努力をしています。また、オンラインイベントを定期的に開催し、生徒たちの学びの姿を視覚的に共有する機会も提供しています。

このように、東京サドベリースクールはただの教育機関にとどまらず、子どもたちが胸を張って未来へ進むための場を提供し続けています。子どもたちが選ぶ自由な教育の重要性を再認識する時期に来ているのではないでしょうか。これからも、彼らの挑戦から目が離せません。

会社情報

会社名
一般財団法人東京サドベリースクール
住所
東京都世田谷区北烏山1-34-4
電話番号
03-6767-7638

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