ヘラルボニーが提供する新たなデザイン支援サービス
株式会社ヘラルボニーが、企業向けに新たにインクルーシブなデザイン支援サービスの提供を開始します。2025年8月から本格的にスタートするこのサービスは、全国200社以上とのプロジェクトから得た知識や経験を基に、バリアフリーの概念を超えて「ちがい」を価値として捉えます。
この新サービスは、空間やプロダクト、体験の設計プロセスにインクルーシブな視点を組み込むことで、社会的な多様性(DE&I)を実現する企業や自治体を支援します。また、サービス開始にあたり、2025年8月21日には専門家を招いた体験型イベントも開催し、具体的なインクルーシブな視点を企業がどのように活かせるかを学ぶ機会を提供します。
DE&Iの重要性と課題
DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)とは、多様性や公平さ、包括性を意味しますが、実際に取り組む企業からは「何から始めればよいかわからない」「費用対効果が不明」といった声が少なくありません。ヘラルボニーは、これらの問題を解決すべく、企業がこれまで手を出しにくかったインクルーシブデザインの実装を促進します。
これまでの取り組み
これまでヘラルボニーは、障害のある作家の表現を通じて多様性の価値を広めてきました。今後は、新しいデザイン支援サービスを通し、障害をもつ現場の専門家の意見や経験を生かし、インクルーシブな設計が可能なプロセスを共に創り出します。
サービス概要
この新しい支援サービスでは、次の3つのプランを提案します。
課題を可視化し、多角的なチェックリストにより現状を明らかにします。優先すべき課題が明確になることで、改善のスタート地点を把握できます。
共感のある設計を通じ、導線やサインなどの改善を当事者の意見を反映しながら具体化します。
障害者やクリエイターと共に空間やプロダクトをカスタマイズするプランニングを行います。
これらのプランを通じて、プロジェクト初期段階から共に歩み、企業が抱える課題に対し、最適なデザイン提案を行います。
障害に対する理解と配慮
ヘラルボニーのインクルーシブなデザイン支援は、ただの福祉的支援ではなく、企業が本気でDE&Iを実装するための設計支援として位置づけられています。心理的なバリアや障害者の視点を取り入れながら、ブランドの独自性を際立たせる体験やサービスの実現を目指します。
体験型イベントの開催
新サービスの開始を記念して、インクルーシブな視点を強化するためのイベントが2025年8月21日に開催されます。参加者は、設計事例のプロセス紹介や展示、質疑応答を通じて 学び合う機会があります。さらに、手話通訳やリアルタイム音声認識字幕など、参加者のニーズに応じたサポートも提供されます。
企業と共に歩む未来
今後、ヘラルボニーは、インクルーシブデザインを実現することで多様な価値観が共存できる社会を目指し、企業とともに成長を続けていきます。自社の取り組みを通じて、「障害」という概念を変え、より多くの人々に「異彩」を届けることに挑戦し続けます。これからの日本社会において、インクルーシブな視点を持つことの重要性はますます増しています。私たちは、すべての人にとって活き活きとした未来を築くための取り組みを加速させていきます。