鹿児島県霧島市に位置する今村茶園が、「令和6年度鹿児島県茶品評会」で二つの名誉ある賞を受賞しました。九州農政局長賞と県茶生産協会長賞を獲得したのは、深蒸し煎茶の部から出品された作品で、全体101点の中から選ばれました。この品評会は、鹿児島の茶業を発展させるための重要なイベントで、毎年開催されています。
茶品評会の意義
鹿児島県茶品評会は、当地の優秀な茶葉の品質向上を目指す年次イベントで、審査では香りや味わい、色味といった茶葉の特性が総合的に評価されます。今年の品評会では、普通煎茶の部で103点、深蒸し煎茶の部で101点が出品され、厳正な審査が行われました。今村茶園は、その確かな技術と工夫によって、九州農政局長賞と県茶生産協会長賞の二冠を成し遂げました。
深蒸し茶の魅力
深蒸し茶とは、通常の煎茶よりも長い時間蒸すことによって作られます。蒸し時間が1分以上とされるこのお茶は、まろやかさやコクが引き立つ特徴があります。一般的な煎茶は30-40秒の蒸し時間で製造されますが、深蒸し茶の製造では、火入れと呼ばれる最終工程でお茶を乾燥させる際に生じる香り、いわゆる『火香』が重要視されています。この火香が茶葉に甘さや深みを与えます。今村茶園は、蒸しと火入れのバランスを巧みに調整することで、他にはない独特の風味を持つ深蒸し茶を作り上げました。
今村茶園の歴史と願い
今村茶園は数世代にわたり、伝統的な製法を守りつつ新技術も取り入れながら、鹿児島の地で茶を栽培しています。豊かな自然環境を生かした霧島茶は、全国茶品評会でも高い評価を受けており、地元に根ざした文化を伝える大切な存在です。地域の魅力や茶の素晴らしさを多くの人々に伝えたいと願っており、企業や店舗でお茶を取り扱ってくれるパートナーを募集中です。
今村茶園の詳細情報
住所: 鹿児島県霧島市隼人町嘉例川655-15
公式ウェブサイト:
今村茶園公式サイト
Instagram: @imacha_kirishima
茎や枝の部分まで大切に使ったお茶つくりを実現し、多くの人々に愛される一杯を提供し続けている今村茶園。今回の受賞をきっかけに、さらなる品質向上に励むことを誓っています。当地の深蒸し茶の魅力を、ぜひ多くの方に味わっていただきたいです。