伊那市、ブランドスローガン「森といきる 伊那市」を発表
長野県の伊那市は、このたび新しいブランドスローガン「森といきる 伊那市」を発表しました。このスローガンは、地域に根付いている森のように、さまざまな命が共生し合い、地域の人々が互いに支え合いながら伊那の魅力を語り、喜びを分かち合うことを目指したものです。私たちは、森とともに歩んできた歴史や文化を大切にし、自然の恩恵や知恵を活用して多様性とつながりを重んじる地域づくりを進めてまいります。
スローガンの背景と目的
私たちが直面している現代の問いかけ、「豊かさとは何か?」に立ち返る必要があります。都会への人口集中や環境問題、経済的格差などが深刻化する中で、伊那市は「森といきる 伊那市」というブランドスローガンを通じて自然と共生する持続可能な生活様式を次世代に伝えていくことを宣言しました。人口減少や価値観の多様化が進む今、地域の特性と魅力を再評価し、市民が誇りを持てるまちづくりに取り組んでいきます。
今後の取り組み
このスローガンに基づき、伊那市は以下の4つのアクションプランを採用し、実行に移す予定です。
1.
伝わる・つながる: ブランドスローガンやそのビジュアルを市内外で広く認知してもらうために、地元メディアやSNSなどを活用し、参加を促す。
2.
知る・はじめる: 市民や企業と対話の場を設け、「森のような〇〇とは?」といったテーマについて考える機会を創出する。
3.
学ぶ・ひろがる: 市民や地域団体による多様な実践活動や学びの場を増加させ、市民の共創する循環を生む。
4.
変わる・育む: 市役所内部においてもブランディングやワークショップを通じて、職員がスローガンを自分ごととして受け止め、まちづくりに活かす。
伊那市の特徴
長野県南信地方の伊那市は、松本市や長野市に次ぐ広さを誇り、その約8割が森林に覆われています。市内には、多様な観光スポットが存在し、特に「天下第一の桜」として知られる高遠城址公園や、分杭峠のゼロ磁場スポットが人気です。また、再生可能エネルギーの推進においても全国トップクラスであり、教育や持続可能な地域づくりにおいても注目されています。伊那市の取り組みは、地方課題解決のモデルとして全国的に評価されており、今後ますますその発展が期待されています。
市長のメッセージ
伊那市の白鳥孝市長は、「森といきる 伊那市」というスローガンは、長い歴史を持つ伊那市の文化を未来へ受け継ぐための重要な一歩であると述べています。市民が自信を持って暮らせる地域づくりが今後の運営の基本だと考えています。
このように、ブランドスローガン「森といきる 伊那市」は、伊那市が目指す未来の生き方を象徴するものです。市民や地域の資源を生かして、持続可能で豊かな地域社会を築くための知恵ときっかけが、このスローガンによって示されることを期待しています。