「パシャっとカルテ」が認知症ケアをサポート
医療情報プラットフォームサービスを展開するArteryex株式会社は、70万ダウンロードを超えるPHR(パーソナルヘルスレコード)アプリ「パシャっとカルテ」と、NEURO CARE TECH株式会社が提供する認知症ケアAIチャットボット「おしえて岡本くん!」との協業を発表した。この連携により、個々の患者に対する新たな介護支援モデルの構築を目指す。
超高齢社会の課題を解決
超高齢社会が進行する中で、認知症患者やその家族を支える介護システムの構築が急務となっている。Arteryexは、スマートフォンで医療明細書を簡単にデータ化できる「パシャっとカルテ」を通じて、個人が自身の医療情報を主体的に管理することを促進してきた。そこで得られたデータをもとに、QOL(生活の質)の向上に寄与する取り組みを進めている。
一方、「おしえて岡本くん!」は、豊富なエビデンスに基づいた認知症ケアを提供するAIチャットボットであり、介護現場の負担を軽減しつつ、ケアの質を向上させることを目的としている。これら二つのサービスが結びつくことで、データに基づいた個別相談を行い、ユーザーやその家族に安心感を提供する方法が模索されるだろう。
協業の具体的なステップ
この協業は、段階的に進められる予定である。フェーズ1では、2025年6月末から「パシャっとカルテ」アプリ内や提携メディアを通じて、「おしえて岡本くん!」に関する有益な情報を紹介することから始まる。これにより、アプリユーザーに新たな価値を提供し、生涯にわたる健康情報を考慮した介護情報の利用を促進する。
フェーズ2では、API連携によって技術的な融合が本格的に検討される。この時、ユーザーの医療情報をセキュアに共有し、それをもとにパーソナライズされた介護アドバイスが提供される仕組みの構築が目指される。
個別化ケアの実現へ
Arteryexは、PHRデータとAI技術を組み合わせることで、個別化された質の高い介護アドバイスの提供を実現し、利用者やその家族に確かな安心感をもたらしたいと考えている。この協業によって、介護分野における数字データの活用が進み、個人の健康状態や生活背景に寄り添ったアプローチが広がることが期待される。
未来の介護モデルケース
この協業は、PHRプラットフォームが介護領域に新たな価値を創出するモデルケースとして位置付けられている。将来的には、同じ課題を持つ多くの介護関連事業者との連携も視野に入れており、介護DX推進の強力な推進力となることが期待されている。
お問い合わせを歓迎
Arteryex株式会社では、「パシャっとカルテ」をPHRデータのハブとして活用し、様々なヘルスケア・介護サービスとの連携を推進している。メディア関係者やヘルスケア・介護関連事業者からの問い合わせを歓迎しており、共に新たな価値を生み出し、社会課題の解決を目指していく姿勢を持っている。
企業情報
Arteryex株式会社
- - 本社:東京都千代田区外神田6-6-1 斎藤ビル2・4階
- - 代表取締役社長:李 東瀛
- - 事業内容:医療情報プラットフォームサービスの提供、医療関連アプリの運営など
- - 公式サイト
NEURO CARE TECH株式会社
- - 本社:滋賀県長浜市大辰巳町36 第17森野ビル1F
- - Co-CEO:岡本一馬、野地数正
- - 事業内容:認知症ケアAIチャットボットの開発、Eラーニング事業など
- - 公式サイト