富山の新感覚どら焼き
2018-07-30 09:00:08
富山の老舗和菓子店が送る新感覚どら焼きとデザイン賞受賞の裏側
富山県内で愛される老舗和菓子店、中尾清月堂が3月に行ったどら焼き『清月』の大改良は、ただの改良にとどまらないものでした。
改良を告知するユニークな手法
同店は、看板商品である『清月』を刷新し、その告知方法として注目されたのが「タイポグリセミア」(すなわち、単語の文字を並べ替えても文章が読める現象)を活用したクイズ形式のキャンペーンです。この斬新な取り組みは、多くの人々に関心を寄せ、さらに3000件以上の応募を集める結果を生み出しました。
驚異の販売実績
その結果、10日間でなんと5万9200個のどら焼きが売り上げられるという過去最高の記録を樹立しました。この成功は、意外にも富山県内限定の販売だったにも関わらず、地域の人々を惹きつける魅力を持っていました。
デザイン賞の受賞
キャンペーンは広く話題を呼び、この広告は富山ADC賞を受賞しました。広告の発案者である羽田純氏は、リニューアルにかける意気込みと、文字の順番を変えるユニークな仕掛けが多くの人々に記憶されるように設計したそうです。
タイポグリセミアについて
この「タイポグリセミア」という現象は、一見シンプルに思えるものの、読む人に対して強くメッセージを届ける力を持っています。1976年からのさまざまな実験に基づいており、日本では2009年に2ちゃんねるで話題に。多くの人がこの現象を体験し、興味を持つようになりました。
リニューアル後の新商品
さらに、リニューアルを記念して新たに夏限定商品として登場したのが氷で冷やして食べることができる『凍り清月』です。カチカチに冷やしても美味しさを保つ工夫が凝らされており、小豆あんと庄川ゆずあんの2種類が用意されています。この商品はSNSでも話題となり、Japanでのメディア報道も複数あり注目を集めています。
お客様の反応
クイズ形式のキャンペーンに対して、実際に食べた方々からは高評価が寄せられました。味覚の変化に対する感想や、特に優れた点が話題となり、多くのファンを魅了しているようです。「生地も餡も変わった気がする」といった気づきや、「あまりのおいしさに一気に完食してしまった」との声もありました。
まとめ
中尾清月堂の取り組みは、ただの味の改良にとどまらず、斬新な広告手法や新商品の開発によって、多くの人にその魅力を届けています。富山県の地域文化を支える一翼を担い、これからも注目され続けることでしょう。
会社情報
- 会社名
-
株式会社 中尾清月堂
- 住所
- 富山県高岡市宮田町2-1
- 電話番号
-
0766-25-0514