第1回「食と農をつなぐアワード」受賞者発表
農林水産省は、食と農をつなぐ優れた取り組みを評価するための「食と農をつなぐアワード」を新たに設立し、初回の受賞者を発表しました。このアワードは、国民が食と農の重要性を再認識し、関係者のつながりを強化することを目的にしています。
アワードの背景
最近、改正された食料・農業・農村基本法に基づき、新たに策定された食料・農業・農村基本計画では、生産者、食品事業者、消費者間の相互理解と連携の重要性が強調されています。「ニッポンフードシフト」事業は、この背景を受けて国民的運動として展開されており、企業や団体が行う優れた取り組みを保護するアワードが望まれていました。その結果、数多くの応募者が集まり、有識者による審査を経て受賞者が選ばれました。
受賞者と各部門の受賞内容
受賞者の概要は以下の通りです:
食料の安定供給部門
耕作放棄地の再生を図る企業であり、AIやドローンを活用した施肥技術によって、水稲生産の大幅な拡大を実現しています。
- - 大臣官房長賞:一般社団法人Tannbo & 株式会社岩手銀行
地域の農地集約を支援するアプリを開発し、産学官金の連携を強化しました。
地元オクラを使った機能性食品を海外市場向けに展開しています。
食品アクセスの確保部門
- - 農林水産大臣賞:認定NPO法人セカンドハーベスト・ジャパン
生活困窮者への食支援活動を行い、そのノウハウを活かして持続可能なフードバンクの運営指針を策定しました。
地元スーパーとの協働により移動販売を実施し、高齢者見守りや地域活性化に寄与しています。
個人で移動スーパーとフードバンクを運営し、食品アクセスを確保しています。
持続的食料システムの確立部門
大量漁獲時にも安定した価格を維持し、高鮮度加工で供給の安定化を図っています。
地域の未利用農産物を菓子製造に活かし、生産者との連携を強化しました。
AI技術を用いた植物工場の運営を通じて、地域の環境負荷軽減に貢献しています。
スマート農業技術等の開発・普及部門
ピーマン収穫ロボットの実証を通じて持続可能な農業モデルを普及させています。
環境をデータ化し、農業の効率化を図るプロジェクトを推進中です。
プラズマ技術を用いてフードロス削減と輸出強化を目指しています。
表彰式の詳細
表彰式は令和7年11月8日(土曜日)に、東京の明治安田ホールで開催されます。このイベントは受賞者と関係者、報道関係者のみが入場可能となっています。取材を希望する報道関係者には、事前に申し込みが必要です。
まとめ
「食と農をつなぐアワード」の初回の受賞者たちは、持続可能な社会を目指してそれぞれの領域で努力し、成果を上げています。これらの取り組みは、今後の食料システムの構築に向けても大いに貢献していくことでしょう。関心のある方は、ぜひ特設サイトをご覧ください。
特設サイトはこちらで詳細情報を確認できます。