UXIAが新たな分科会を発足し、10社の企業と共に動き出す
2021年5月に設立されたUXインテリジェンス協会(UXIA)は、10月から新たに10社が正会員として参加し、分科会による具体的な活動を開始することを発表しました。理事や事務局を中心に、UXの実装を目指す活動が進められています。
UXIAの目的は、ユーザーエクスペリエンス(UX)を向上させるための知見を集め、共有することです。これを実践するために、特定のテーマに基づく分科会の設立が必要とされ、今回新たに4つの分科会が設立されました。それは、「UX組織開発分科会」、「先進事例研究分科会」、「テクノロジー連携分科会」、そして「資格講習整備分科会」です。これらの分科会では、理事や事務局のメンバーに加え、会員企業からの参加者も積極的に意見交換を行い、共有の知識を深めていくことが求められます。
分科会の詳細と目的
1.
UX組織開発分科会
この分科会は、UXをコアに据えた経営戦略や組織のあり方を検討し、理想的な実現方法を模索します。主なメンバーには、遠藤直紀、葉村真樹、小浪宏信が名を連ねています。
2.
先進事例研究分科会
国内外の優れたUX事例を研究し、その結果を会員企業と共有するためのプラットフォームです。毎月行われるリサーチ会では、新しい指標や優良事例の基準が提案され、研究成果が体系化されます。主要メンバーには、白坂成功、藤井保文が参加しています。
3.
テクノロジー連携分科会
データやAIのUX活用に焦点を当て、実際のテクノロジーを用いた実践的なプロジェクトを進めます。この分科会では、小林大介と深津貴之が主要メンバーとして活動します。
4.
資格講習整備分科会
UX未経験者を対象にした教育カリキュラムや資格制度を開発し、UXインテリジェンスの理解を広める役割を担います。篠原稔和と桑山晃一が主要メンバーとして活動する予定です。
これらの分科会の成果は、UXIAのウェブサイトやメールなどを通じて会員に共有され、情報の整備が進められます。
新入会企業と今後の展望
さらに、UXIAはこの取り組みに伴い、10月に新たに10社の企業が正会員として加わることになりました。これにより、UX分野における意見交換やコラボレーションがより一層強化されることが期待されます。
- - アドビ株式会社
- - 株式会社NTTドコモ
- - オムロン ヘルスケア株式会社
- - 花王株式会社
- - 株式会社サイバーエージェント
- - サントリーホールディングス株式会社
- - 株式会社セールスフォース・ドットコム
- - トレジャーデータ株式会社
- - 株式会社日本経済新聞社
- - 株式会社ポーラ・オルビスホールディングス
UXIAでは、10月7日に新規会員企業向けの説明会をオンラインで実施し、UXドリブンな社会の実現に向けた議論を行う予定です。UXの重要性についてのディスカッションや質疑応答が行われるタイムテーブルが設定され、参加者同士の知見共有が進むことが見込まれます。
UXIAの理念と活動の意義
一般社団法人UXインテリジェンス協会は、UXの啓蒙活動や事例の共有を通じて、UXインテリジェンスを広めようとしています。設立からまだ数年ですが、その活動は着実に拡大しており、日本におけるUXの向上に貢献しようとする姿勢が伺えます。このような取り組みは、未だ進化を続けるデジタル時代において、重要性を増しています。UXIAの活動が、今後どのように展開されていくのか、その進展がとても楽しみです。