株式会社Power Diamond Systemsが資金調達を発表
株式会社Power Diamond Systems(略称:PDS)は、次世代パワーデバイス及び高周波デバイスの研究開発を行う企業で、今回JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、早稲田大学ベンチャーズ株式会社、QBキャピタル合同会社、みずほキャピタル株式会社などから約7億円の資金を調達しました。これによりダイヤモンド半導体デバイスとそのモジュール開発を加速し、組織体制の強化や国内外パートナーとの協業体制の設立を図ります。
ダイヤモンド半導体への期待
ダイヤモンドはその優れた物性により、パワー半導体の素材として"究極"と称されており、特に今後の電力消費量が増加する中で、エネルギーの効率的な利用や脱炭素化を実現するためには、パワー半導体の性能向上が不可欠です。PDSでは、早稲田大学の川原田教授の研究を基に、ダイヤモンドMOSFETのドレイン電流で世界最高値を更新し、あらたな開発成果を挙げています。
引受先の背景
PDSへの投資引受先は強力なサポート体制を持つ企業です。JICベンチャー・グロース・インベストメンツのベンチャーキャピタリスト、桑原優樹氏もコメントしており、彼らの背景にある投資意欲がPDSの成長を後押しするでしょう。みずほキャピタルの高尾亮氏は、開発難易度の高いダイヤモンド半導体に着実に進展を見せるPDSに期待を寄せており、今後のさらなる技術開発を支援する意向を示しています。
先進的なアプローチによる開発
PDSが掲げる目標は、ダイヤモンド半導体の社会実装だけではなく、その実用化を実現することです。創業以来の2年で、ダイヤモンド半導体の開発体制やアカデミック連携を強化し、九州工業大学との連携も進めています。これにより、他のパワー半導体と比較しても競争力のある技術を持ち、業界内における確固たる地位を築くことを目指しています。
今後の展望
今回の資金調達を受けて、PDSはダイヤモンド半導体の開発にさらなる投資を予定しており、それによりエネルギー効率の向上やコスト削減に向けた製品の開発が進む見込みです。業界の期待が高まる中、PDSの成長がどのように進展するのか、多くの注目が集まるでしょう。エネルギー社会の変革を牽引する企業として、今後のPDSの活動から目が離せません。
会社情報
Power Diamond Systemsは東京都新宿区に本社を構え、ダイヤモンド半導体デバイスの開発に全力を注いでいるスタートアップです。彼らは電気自動車や再生可能エネルギーをはじめとする次世代パワーエレクトロニクス分野での応用を目指して、持続可能なエネルギー社会に貢献することを理念としています。
詳しい情報や問い合わせについては、公式ウェブサイト(
Power Diamond Systemsの公式ページ)をご覧ください。