ファンケルグループ、4年連続ゴールド賞受賞
ファンケルグループが、職場におけるLGBTQ+への支援を評価する「PRIDE指標2025」において最高のゴールド賞を4年連続で受賞しました。この受賞結果は、2023年11月14日に開催された「work with Pride 2025」のカンファレンスで発表されました。
PRIDE指標とは
「PRIDE指標」は、企業がLGBTQ+が働きやすい環境を整えることを目的とした評価指標です。この指標は、「work with Pride」という任意団体が運営しており、2016年から始まりました。日本の企業でのLGBTQ+に関する取り組みを、総合的に評価し、ゴールド、シルバー、ブロンズという3つの段階で表彰されます。
ファンケルグループは、すべての評価項目で高い評価を受け、引き続きゴールド賞に輝いています。
各指標における評価内容
ファンケルグループは、以下の5つの指標について、各々的確な取り組みを行っており、その結果として高評価を得ています。
1. Policy(行動宣言)
企業のWEBサイトでは、「ダイバーシティ&インクルージョン」についてのファンケルグループの姿勢が明示されています。また、取引先向けガイドラインには人権尊重と差別禁止が明記されており、遵守が求められています。経営層からの明確なメッセージも発信されており、外部の支援も促進しています。
2. Representation(当事者コミュニティ)
2022年に設立された「LGBTQ+アライ」には、376名の従業員が参加しています。このメンバーは、啓蒙活動やイベントで積極的に活動し、LGBTQ+に関する相談窓口も設けられています。相談窓口は機密保持が厳守され、従業員が気軽に利用できる仕組みが整っています。
3. Inspiration(啓発活動)
新入社員や中途入社の社員には、ダイバーシティとLGBTQ+理解を促進する研修が実施されています。また、毎年6月をPRIDE月間として、イベント出展や社内映画上映などの啓発活動が行われています。
4. Development(人事制度、プログラム)
2022年4月には「パートナーシップ規程」が新設され、事実婚や同性婚の従業員にも法律婚と同等の制度が適用されるようになりました。従業員の性自認に基づいた通称名の使用も推奨され、社内での呼称としても受け入れられています。
5. Engagement/Empowerment(社会貢献/渉外活動)
ファンケルは、Tokyo Pride2025でのブース出展を通じて、社長や経営層、アライメンバーがプライドパレードに参加しました。また、地域の小中高生を対象にしたSDGs講座では、LGBTQ+に関する理解促進を図る取り組みも行われています。
おわりに
ファンケルグループの4年連続ゴールド賞受賞は、同社のLGBTQ+に対する着実な取り組みの成果です。このような活動は、他の企業にとっても参考となる重要な事例です。今後も、多様な価値観を受け入れる社会の実現に向けた取り組みが期待されます。