摂南大学が高齢者向け健康イベントを開催し地域貢献

摂南大学が地域の健康を支えます

摂南大学は高齢者の健康意識を向上させるため、「栄養とおくちの健康測定フェスタ」を奈良市内で開催しました。このイベントは、地域に住む65歳以上の高齢者を対象に健康チェックや栄養に関する情報を提供するものです。参加者は80人に上り、学生が一丸となって支援を行いました。

健康チェックと栄養サポートの実施

イベントでは、農学部食品栄養学科の教員や学生14名が健康チェックの補助に立ちました。参加者一人一人に対して、身体の状態を測定し、その数値の意味を丁寧に説明しました。内容には口腔健康状態や体組成、握力測定、さらには日常の野菜摂取量を評価するベジメータも含まれました。また、フレイル予防弁当も一緒に提供し、参加者の食生活改善につなげることが狙いです。

フレイルとは、高齢者の身体的、精神的、社会的機能が低下した状態を指します。このイベントは、その予防を目指し、学生たちが研究と試作を重ねた結果として提供できたものです。健康チェックを受ける中で、参加者との対話を通じて、彼らの健康管理への意識や悩みを理解することにも注力しました。

栄養満点のフレイル予防弁当

フレイル予防弁当は、農学部の百木ゼミの学生と、食品事業を展開する株式会社味の大和路との共同開発によって生まれました。この弁当は肉、魚、卵を適切に配置し、湯葉やラディッシュといった珍しい食材を使うことで、栄養価の高い一品に仕上げられています。特に、筋肉や免疫の強化に役立つビタミンDを豊富に含んでいる点が特徴です。

参加者からの感想も上々で、「これを食べることで栄養を意識できた」と喜びの声が上がっていました。学生たちはこの反応に大いにやる気を出し、さらなる努力を続けることを誓っています。

地域への貢献と今後の活動

イベント終了後、学生たちは「地域の高齢者に必要な栄養と食生活について実践的に学び、研究成果を社会に還元できたことを嬉しく思います」とようやく自己満足にもつながったようです。参加した高齢者からも「健康状態を知る良い機会になった」「野菜不足に気づけてありがたい」との声が寄せられ、参加者の健康意識が高まった様子です。

今後も摂南大学は定期的に測定会を実施し、参加者の健康維持をサポートしていく計画です。次回は2025年3月と9月の開催が予定されており、参加者の声を基にフレイル予防弁当の改良や、もっと充実した健康チェックプログラムの提供を目指しています。地域に根ざした活動を通じて、高齢者の健康を支える取り組みが続いていくことでしょう。