竹を使った新年の準備を楽しむ
令和6年12月24日、高槻市立北清水公民館で行われた門松作り講座。お正月を迎える前に、地域の自然を大切にしながら作業に取り組む様子は、参加者たちにとって特別な体験になりました。
この講座を主催したのは、「たかつき環境市民会議里山グループ」です。このグループは、地域の里山の自然環境を保護するために必要な竹林の整備を行い、伐採した竹を有効活用しています。モットーは、資源を無駄にせず、地域の人々と共に喜びを分かち合うというものです。
参加者たちは、講師の加治屋重則さんから、里山の環境保全活動について詳しい説明を受けました。彼は竹林整備の重要性を語りながら、竹を使ったアクティビティの意義を伝えました。また、日本の伝統文化として新年に飾る門松の役割についても学び、住民たちはその背景を理解することができました。
講座では、参加者一人ひとりが自分の手で門松を作ることができるように、丁寧に指導が行われました。まずは、太い孟宗竹の容器を用意し、そこに土を詰めます。その上に、細い真竹の筒を3本差し込み、高さ約45センチメートルの門松を完成させます。さらに、松やハボタン、ナンテンで華やかに飾り付ければ、個性あふれる門松が出来上がります。
参加者たちは、自分の手で作り上げた門松を持ち寄り、製作の喜びを分かち合っていました。ある女性は「素敵な門松ができて良かったです。いいお正月が迎えられそう」と満面の笑みを浮かべ、他の参加者も称賛の言葉を惜しみませんでした。このように、会場は一足早く新年を祝い合う気持ちで満たされていました。
このような活動は、地域の環境保全と伝統文化の継承が一体となっており、参加者にとっても、地域とつながる貴重な時間となりました。次回はさらに多くの人々が参加し、里山の竹の魅力を感じながら、手作りの門松を作る喜びを分かち合えることを願います。