サステナブルな竹素材を使った新しいホテル空間が誕生
2023年1月、株式会社鹿田産業が福岡県八女郡広川町にて新たに「SHIKADA SHITSURAIショールーム」を改装オープンしました。このショールームは、サステナブルな竹すだれや籐素材を基にした次世代のホテル空間をテーマにしています。そして、著名な建築家、隈研吾氏によるインテリアデザインが施されており、今後のホテルデザインの一端を担うことでしょう。
天然素材へのこだわり
鹿田産業は創業以来、竹素材を核に地域の工芸品「い草」、さらには輸入素材の籐など、天然素材にこだわってきました。日本文化に根付く室礼(しつらい)の精神を大切にしており、個々の素材が持つ特性を活かした室内空間の提案を行っています。また、同社はサステナブルな素材を海外市場へも広めることに熱心で、「鹿田室礼」というブランド名で国際展開を進めています。
ショールームの構成
SHIKADA SHITSURAIショールームは、エントランス、ラウンジ、客室、ショップなど6つのゾーンで構成されています。各ゾーンはホテルのようなデザインが施されており、来場者は竹すだれ生地のサンプルを手に取ったり、製品ギャラリーを訪れることができます。特に目を引くのは、実験ルームゾーンです。ここでは、すだれ生地の伸縮性や透過性などを実際に試すことができるラボラトリーが併設されており、訪れる人に実際の素材の特性を体感してもらうことができます。
海外展開と共に取り組むサステナビリティ
鹿田産業は2020年からJAPANブランド補助事業を活用し、海外展示会に初出展しました。この活動は、コロナ禍にもかかわらず続いており、竹素材の特性を海外のデザイナーに伝えるための多角的な取り組みを展開しています。2023年2月には、実験ルームでの検証結果を活用し、英語版のウェブサイトもリニューアルされる予定です。
竹素材の魅力
鹿田産業が得意とする竹素材は、その柔軟性と強靭さから独特のデザインが可能です。特に、手作業で編まれたすだれ生地は、繊細で優雅な美しさを持つため、天井の装飾や照明のシェードなど、様々な用途に応じたデザインが行われています。
築40年の籐素材
さらに、40年以上にわたり籐素材の取り扱いを続けてきた同社は、日本人にとって身近な材料を活用した新しい籐家具を展開しています。籐家具はサステナブルなホテルの内装に最適であり、隈研吾氏によるモダンなデザインがラウンジや客室空間に新たな息吹を与えています。
体験型ツアーの販売予定
これらのコンセプトを具現化したショールームの見学や、すだれ製作体験ができる観光ツアーパックの販売も計画中。地域の魅力を発信しながら、訪問者には新しい文化体験を提供するお手伝いをすることが、鹿田産業の目指すところです。
詳しい情報は、
鹿田産業の公式ウェブサイトをご覧ください。