AIを活用した採用面接サービス協議会が新設、労働力不足を解消へ

AIAC設立の背景と目的

最近、AIに関する法規制やガイドラインの整備が進んでおり、日本でも採用や人事評価に関心が高まっています。特に労働力不足が深刻な現代において、AIを活用した人事評価は切迫した課題です。その解決に向け、株式会社PeopleXを中心とした「AIによる採用面接・人事評価サービス協議会」（略称：AIAC）が設立されました。

AIACは、AIを利用した採用面接や評価サービスを提供する企業3社とその導入を行う企業の代表によって構成されています。主な参加企業は、株式会社ギブリー、パーソルイノベーション株式会社、株式会社PeopleX、株式会社ROXXの4社です。

AIACの役割と活動内容

AIACの主な役割は、AI技術を通じて人事課題を解決するための協力体制を確立することです。具体的には、以下のような活動を行います。

1. 情報交換と連携の促進
様々な参加企業間での情報共有や連携を進め、参加企業のサービスを統合的にサポートします。

2. 制度整備に向けた提言
日本におけるAI面接や人事評価の信頼性を高めるためのガイドラインを整備し、ユーザーのニーズを反映した提言を行います。

3. 社会との対話
労働力不足を解決するためには、AIに対する社会的理解と信頼が不可欠です。そのため、各種イベントや勉強会を通じて一般市民や企業との対話を行います。

設立の背景

日本国内でAIを活用した採用や評価が進む中、依然としてAIを直接規制する法律は存在しません。しかし、総務省や経済産業省が発表した「AI事業者ガイドライン（第1.1版）」などを通じて、企業には自主的な取り組みが求められています。AIACはその一環として、国内外での法規制やガイドラインの整備を踏まえ、より良い社会の実現に貢献することを目指しています。