AIPEXが経産省後援の出向起業制度で認定を取得
株式会社AIPEXが提供するAIによるデザイン監修プラットフォーム「AIPEX™」は、経済産業省後援の出向起業制度において認定を受けました。この認定は、一般社団法人社会実装推進センター(JISSUI)の実施する「2025年度 出向起業『認定・助成金』」の第1回公募におけるもので、AIPEXの独自技術と社会全体への貢献が評価されました。
プラットフォームとしてのAIPEXの役割
AIPEXは、知的財産(IP)の持ち主とその使用者が円滑に監修業務を行えるようにデザインされたSaaSプラットフォームです。IPホルダー(版権元)とライセンシー(IP使用者)が同じ環境内で監修を完結でき、制作過程を効率化することを目指しています。これにより、プロダクトの開発・実行支援体制が強化され、監修業務のリードタイムや運用負荷の軽減を図っています。
認定制度の背景
この認定制度は、大企業からの出向起業によって社会に貢献する新たなビジネス創出を目的としています。制度は、経済産業省の出向起業補助金事業の終了後、JISSUIが後援を受けて実施されました。大企業の豊かなノウハウとスタートアップのスピード感を融合させることで、革新的なサービスが期待されています。
AIPEXの演出する独自のAI技術が、社会実装に向けた新たな挑戦として認識され、多くの利点を提供することが期待されています。
AIPEXが解決する課題
現在のキャラクタービジネス市場は約2.7兆円とされ、「監修(デザイン確認)」はその中でも重要な役割を果たしています。しかし、監修が従来のアナログな方法で行われているため、工数の増加や納期の遅延が常態化しています。AIPEXは、こうしたボトルネックを取り除くために、AIによる一次チェックと業務フローの統合を図ります。
AIによる半自動化
AIPEXでは、実制作物と事前に設定されたキャラクターガイドラインや過去の監修データをAIが自動照合し、問題点を指摘します。これにより、担当者は単純な確認作業から解放され、クリエイティブな業務に専念できるようになります。
プロセスの可視化
監修依頼の情報は「AIPEX」プラットフォーム上で一元管理され、プロセスを可視化することでタスク管理の抜け漏れを防止します。過去のやり取りもしっかりと記録され、迅速な対応が可能です。
品質の均一化
AIPEXは監修事例を継続的に学習し、ガイドラインに表現されていない知識や判断のブレを吸収・標準化します。この取り組みによって、ブランドの価値を守りつつ、監修品質を一定以上に保つことができます。
代表のコメント
AIPEXの代表取締役である大城敦司氏は、今回の認定が個社だけでなく、日本のコンテンツ産業の生産性向上に寄与するものであると受け止めています。今後はプロダクトの磨きと導入支援を進め、業界の成長に貢献する構えです。
AIPEXの取り組みは、ブランド価値の向上を目指す企業やクリエイターにとって、大きな意味を持つことでしょう。私たちはこの新たなサービスの展開を見守っていくとともに、日本のコンテンツ産業が更なる革新を遂げることを期待しています。