地方建設業が新卒者を惹きつける理由
最近、株式会社コプロスの新卒採用活動が注目を集めています。この企業は、2027年卒業予定の若者向けにビジョン共有会を開催し、その結果として驚くべき応募者数401名を集めました。地方の建設業界でありながら、どのようにしてこれほどの新卒者たちの興味を引きつけたのでしょうか。
まず、ビジョン共有会とは、次期社長予定の宮崎隆司専務が重視する「社会貢献」「地域貢献」のビジョンを学生と共有する場です。これまで実施された回数は792回に達し、採用活動に結びついています。実際、ビジョン共有会の参加者からは、13名の内定者を輩出しています。
山口県の求人状況とコプロスの戦略
2025年5月時点で、山口県の有効求人倍は1.45倍。全国平均の1.24倍と比較すると、地域の採用活動は困難を極める状況です。しかし、コプロスはこの厳しい環境の中でも、401名の応募者を集めることができました。この成功の背景には、建設業がAIに取って代わられないという認識が広がりつつあるためと考えられます。
参加した学生の多くは、自らのキャリア形成に対して危機感を抱いており、成長できる環境を求めています。「社会貢献を実感したい」といった気持ちを持つ若者が多く、特に地域に対する思い入れが強いことが、応募の動機とされています。
ビジョン共有会の重要性
このビジョン共有会は、ただ単に企業の理念を説明する場ではなく、未来の職場環境を示す重要な機会でもあります。参加者は、どのような仲間と仕事をするかを重視しており、企業のビジョンと自身の価値観が合致するかを意識しています。社員が活き活きと働いている様子を見せ、企業文化を体感してもらうことで、会社への理解を深めてもらっています。
未来に向けた取り組み
コプロスは、地方の建設業界が若者を魅了し続ける企業を目指しています。新しい挑戦を続けることで、若者が活躍する機会を増やすために、環境創造事業や多様な技術導入へと進む方針です。具体的には、「MAによる経営統合ツールの開発」や「VR・AR技術を使った生産性向上」など、実行可能な施策が進められています。
ビジョン共有会の日程
コプロスのビジョン共有会は、山口県下関市と福岡県で開催されます。詳細は以下の通りです:
山口県下関市
- - 日時: 2025年11月28日、2026年1月15日、1月30日、2月20日、3月21日
- - 場所: 海峡メッセ下関
福岡県福岡市
- - 日時: 2025年12月19日、2026年2月18日、2月24日
- - 場所: アクロス福岡
参加希望者は、コプロスの新卒採用サイトから申し込むことができます。
会社概要
株式会社コプロスは山口県に本社を構え、70年以上にわたって総合建設業を営んでいます。新しい技術を積極的に採用し、建設業界のDX推進にも取り組んでいます。たとえば、3Dプリンターの導入やドローンを使った現場管理など、革新を目指す様々な施策が評価されています。このような先進的な取組みが、今後の建設業界のイメージ向上にも寄与しています。
コプロスはこれからも若者が自分のキャリアを築ける環境を提供し続け、地域社会を支える企業へと成長していくことでしょう。