阪神淡路大震災から30年を振り返る「防災万博」開催の意義

2025年5月28日、神戸市と関西のパートナー企業が協力し、「防災万博」が大阪・関西万博で開催されます。このイベントには、神戸市長の久元喜造氏が特別登壇し、阪神淡路大震災から30年の歩みや都市防災の先進的な取り組みについて発表する予定です。

神戸市の復興の歩み

阪神淡路大震災は、1995年に発生し、多くの市民の生活を一瞬にして破壊しました。しかし、その後30年の間に、神戸市は災害に強いまちづくりの理念を掲げ、さまざまな防災対策を講じてきました。久元市長は、今回の万博において、その復興の歩みと、前月に行われた「震災30年事業」の成果をもとに神戸の教訓を世界に発信します。

防災DXの導入と国際会議

本イベントでは、特に神戸市が早くから導入した防災DXに焦点を当てます。「震災30年事業」の一環で、神戸市は海外7都市から首長を招聘し開催した国際会議の成果も報告される予定です。この会議では、他都市との交流からお互いの防災知識を高める重要な機会が提供されました。神戸市は、このような取り組みによって、地域の安全を守る新たなモデルを生み出しています。

多様な登壇者による実践事例

防災万博では、神戸市のみならず、山口県宇部市やさまざまな企業も登壇します。それぞれが地域課題や防災に対する創造的なアプローチを紹介します。たとえば、宇部市は、都市公園「ときわ公園」のメタバース化に取り組み、教育や観光、防災リスクの認知を向上させるプロジェクトを進めています。

また、NECプロボノ倶楽部は、専門性を活かして地域課題に対処するプロボノ活動を提案し、企業の社会貢献モデルを構築していく予定です。ソリッドソニック株式会社は、障がいを持つ人が楽しめる新たな防災学習ツールとして「音のないゲームメタバース」を開発しています。これらの事例は、現実とデジタルの両面から社会課題に挑む姿勢を示しており、参加者たちの共感を呼ぶこと必至です。