スマートフォン修理の成長企業、今後の展開に向けM&A実施

スマートフォン修理市場の進化

近年、スマートフォンの利用者は急増し、修理需要も年々高まっています。そんな中、神奈川県相模原市に本社を構える株式会社everyは、全国に約70店舗を展開するiPhone修理店「iPhone修理救急便」を運営し、その成長が注目されています。今回、同社が新生識学パートナーズ株式会社とのM&Aを実施した背景には、さらなる成長を目指す戦略がありました。

M&Aの背景と企業理念

株式会社everyは、創業以来、ECサイトでのiPhoneケース販売からスタートした企業で、藤本昭氏のリーダーシップのもと急成長を遂げました。「iPhone修理救急便」というブランド名は、悪化するスマートフォンの修理市場において、迅速かつ品質の高いサービスを提供するために選ばれました。藤本氏は、会社の成長が頭打ちになってきたことを感じ、M&Aを検討する決断に至りました。

新生識学パートナーズと提携することで、バックオフィス体制の強化や安定した組織運営が可能になると考えた明確な評価基準がこのM&Aの決め手となったのです。特に、識学の手法に基づく組織運営の魅力や、従業員が安心して成長できる環境づくりへの期待が高まりました。

企業の将来像

M&Aにより、株式会社everyはより多くの人材を確保し、従業員の成長を促進するための施策を強化していく方針です。また、顧客ニーズに合わせたサービス展開や商品ラインナップの拡充も視野に入れています。

例えば、今後はiPad修理や中古スマホの買取販売、さらにはネイルサロンの運営など、複数の事業を幅広く展開していくことで、リスクヘッジを図る考えです。これにより、企業の収益モデルを多様化し、在庫管理やフローの改善を図ることにあります。

M&Aキャピタルパートナーズの役割

今回のM&Aを仲介したのは、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社です。同社は、多様な業種でのM&Aに精通したプロフェッショナル集団であり、今回の案件を通して、株式会社everyの成長をサポートしました。担当アドバイザーの鈴木大介氏は、家庭での事業承継の難しさを実感し、M&Aに深い関心を持つようになった背景があります。彼の経験が、今回の成功を導きました。

また、三浦仁志氏もM&Aのプロセスにおいて重要な役割を果たしました。彼は、直接医療業界での課題に関与したことから、ヘルスケア領域でのM&A支援に特化した実績を持っています。彼らの専門知識が、円滑な取引を実現する要因となったことは言うまでもありません。