伝統技術が息づく新しい壁紙デザイン
インテリアスタイルに新風を巻き起こす壁紙ブランド「WhO(フー)」と、地域文化商社「うなぎの寝床」 がコラボレーションを実現しました。このプロジェクトは、福岡県八女市に根付く伝統工芸品“久留米絣”の魅力を再発見し、現代の空間に生かすことを目的としています。両者は独自の視点と技術を結集し、新たな壁紙をリリースしました。こちらでは、その詳細をご紹介します。
伝統を現代に繋ぐ取り組み
このプロジェクトは、地元の伝統工芸を活かしつつ、衣と空間を融合させることを狙っています。久留米絣を使用した製品の一つである「もんぺ」と、それに基づいてデザインされた壁紙を通じて、これまでにない体験を提供します。久留米絣の技術と美しさを、インテリアの一部として多くの人に感じてもらうことが目的です。
「伝統工芸の価値を、これからの暮らしの中にどう表現していけるか」という問いが、この取り組みの根底にあります。リリースされる壁紙のデザインは、織元との対話を経て生まれたもので、職人たちの思いをしっかりと反映しています。
デザインの特長
新たに発表される壁紙は、久留米絣の美しさと繊細な生地感をそのまま再現したもので、具体的には「もんぺ」との組み合わせが考慮されています。生地の特徴を際立たせるために、色味やデフォルメにもこだわりました。シンプルでありながらも、複雑な製造工程を経た壁紙の表情は、見た人に「ゆらぎ」を感じさせます。
新しいデザインではなく、古き良きものを大切にするという意識を持ったデザインユニット「pole-pole」の力も大きいです。彼らは職人との対話の中で、久留米絣の魅力は「ズレている」ことにこそあると感じ、こだわりのデザインを実現しました。
新作壁紙のラインナップ
今回追加される壁紙は、あべこべボーダー小(CBUN027~034)と大型(CBUN035~042)の二種類で、価格は一メートルあたり4,500円です。それぞれに異なる色展開があり、インテリアのスタイルに合わせて選ぶことができます。
展示イベントの開催
また、東京・清澄白河にて、特別展示会も開催予定です。2025年10月22日から11月3日までの間、TOKYOBIKE TOKYOで「もんぺ」と壁紙を展示します。訪れる人々に、新しい素材の魅力を体感してもらえる機会となることでしょう。
この展覧会では、街に楽しい変化をもたらすことをテーマにし、日常の中で特別な発見をしてもらえる空間を目指します。現代的なデザインと伝統工芸が融合した魅力ある製品を、ぜひこの機会にご覧ください。
まとめ
「WhO」と「うなぎの寝床」のコラボによる新たな壁紙デザインは、伝統工芸の再解釈とその美しさを現代のインテリアに生かす試みです。日本の文化と技術、そして未来を共に考えるこのプロジェクトは、地域産業を活性化させる大きな一歩となるでしょう。ぜひ、共にこの新しい魅力を体感してみてください。