地域の魅力を科学する「地域振興ダッシュボード」
2025年8月7日、株式会社ロイヤリティマーケティング(以下、LM)が地域振興のための新しいツール「地域振興ダッシュボード」を発表しました。このダッシュボードは、特産品や観光に関する意識や行動を可視化したもので、全国のPontaリサーチ会員から集めた情報を基に構築されています。これにより、地域ごとの魅力や住民の意識が明確に判別でき、地域創生のための戦略立案に役立てることができます。
地域振興ダッシュボードとは?
「地域振興ダッシュボード」は、特産品に関する「特産品パネル」と、地域に根ざした「地方創生パネル」という2つのダッシュボードから構成されています。これらは、LMが保有する1億ID以上のPonta会員に対する調査結果を用いており、データのビジュアライズには直感的に操作しやすいビジュアル化プラットフォーム「Tableau Public」を活用しています。
特産品パネルダッシュボード
特産品パネルダッシュボードでは、特定の地域からの特産品に対する需要や購入状況を分析できます。例えば、ある地域の特産品が男性や女性にどのように受け入れられ、購入されているのか、年代や職業別に属性を可視化することで、特定の商品のターゲット層がわかりやすくなります。また、特産品の購入理由や利用目的も集計されており、単なるデータにとどまらず、地域のストーリーを理解する手助けをします。
地方創生パネルダッシュボード
次に、地方創生パネルダッシュボードでは、観光、移住、ふるさと納税などのデータが網羅されています。観光編では、地域の観光地や行政のサービス評価、住民の移住意向など、5つのテーマで構成されています。これにより、地域の特徴や問題点を洗い出し、施策に反映させるための貴重な情報源として機能することが期待されています。
地域振興ダッシュボードの利点
このダッシュボードの最大の利点は、地方自治体や地域創生に携わる企業が、データに基づいて地域の現状を把握し、課題を設定するための材料を得られることです。特に、自治体はこのツールを通じて地域ブランドを強化し、消費者の市民意識を向上させる重要な指標を手に入れることができます。
実際の活用例
例えば、宮崎県の特産品ダッシュボードでは、県産の肉がどういった購入者層に支持されているかを分析しており、年齢層や職業、世帯年収に応じたニーズを明らかにしています。また、沖縄県の居住者に関するデータも豊富で、出張先や帰省先として評価されている都道府県が把握できるなど、地域間の関係人口を理解するために非常に役立ちます。
さらなる展望
LMは今後もこの地域振興ダッシュボードを進化させる予定で、年1回データを更新し続けることが予想されています。地域振興のためのツールとして、ますます重要性が増すこのダッシュボードは、地域経営や地域づくりにおいて新たな風を吹き込むことになるでしょう。これを機に、地域の特性を活かした戦略的な取り組みが期待されます。
この「地域振興ダッシュボード」は、すべての地方創生に関わる方々にとって、役立つ資源として提供されており、ぜひ活用してほしいと思います。
詳細情報
- - 特産品パネルダッシュボード: こちら
- - 地方創生パネルダッシュボード: こちら