国際シンポジウム開催
2023-10-04 15:00:02

中性脂肪と希少難病をテーマにした国際シンポジウムが京都で開催

国際シンポジウム「中性脂肪と希少難病」について



今年、国立京都国際会館で開催される国際シンポジウム「中性脂肪と希少難病」は、特に中性脂肪が関与する新しい心臓の脳疾患「中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)」を中心に、様々な情報を発信する重要なイベントです。

中性脂肪の理解



中性脂肪と聞くと多くの人が「生活習慣病」や「食べ過ぎ」と関連づけて考えがちですが、実際には身体においてエネルギー源としての重要な役割を果たしています。しかし、過剰に蓄積された中性脂肪は様々な疾患を引き起こし、特にTGCVという心臓難病は、その診断が遅れがちで苦しむ患者が多い現状です。

TGCVの重要性



TGCVは、心臓や冠動脈に中性脂肪が蓄積することで、心不全や狭心症、心筋梗塞といった重篤な症状を引き起こす疾患です。日本での推定患者数は4万から5万人とも言われ、早期の診断や適切な治療が求められています。また、2022年12月までに診断された患者640例のうち93例がすでに死亡しているという深刻なデータもあります。

シンポジウムの目的とプログラム



今回のシンポジウムでは、国内外からの専門家が集まり、TGCVを中心に多様な病態について理解を深めていく予定です。参加者は心臓だけでなく、骨格筋や肝臓、腎臓など、他の臓器における中性脂肪の影響についても学ぶことができます。

また、市民や患者の参加を促進する企画として「難病対策のSDGsを考える」も用意されており、患者の孤立解除に向けた取り組みが進められます。このような市民参加型のイベントは珍しく、多くの方々に周知されることが期待されています。

参加費用については、40歳以下は無料で参加でき、41歳以上の参加者は5,000円の費用が必要です。一方、市民参加企画は無料となっているため、どなたでも気軽に参加しやすい環境が整えられています。

まとめ



この国際シンポジウムは日本初となる「中性脂肪と希少難病」をテーマにした試みであり、成功すれば新たな研究や臨床活動、患者コミュニティを形成するきっかけになると考えられています。希少疾患に対する理解を深め、治療機会を増やすために、ぜひ多くの方に参加していただきたいと思います。

詳細なプログラムや参加申し込みについては、公式サイト(https://tgrare.org)をご覧ください。

会社情報

会社名
国際シンポジウム「中性脂肪と希少難病」実行委員会
住所
大阪府吹田市古江台6-2-4理化学研究所生命システム研究棟B棟大阪大学中性脂肪学共同研究講座内
電話番号
06-6872-8215

トピックス(国際)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。