少子化が進む日本において、多くの大学が学生数の維持・増加に苦戦する中、特定の大学はその逆風を跳ね返し、著しい学生数の増加を遂げています。株式会社キャンパス総研が発表した「学生増加率レポート2024」では、2014年から2023年にかけて学生数が200%以上増加した大学をランキング形式で紹介し、その成功要因について分析しています。
本レポートでは、過去9年間で200%以上の学生数増加を達成した上位12校を取り上げ、その背景と成功要因を探りました。
学生増加率ランキングTOP3
1位:東都大学(埼玉県)
東都大学は、学生数が9年間で384%増加しました。複数のキャンパスと学部新設が功を奏し、少子高齢化に伴う医療分野への需要を満たすための看護学部や医療系学部の設置が大きな要因となっています。
2位:修文大学(愛知県)
修文大学は、学生数が381%増加しました。看護学部や医療科学部の新設、立地条件の優位性により、安定した学生数の増加を実現しました。
3位:清泉女学院大学(長野県)
清泉女学院大学は、学生数が9年間で380%増加しました。看護学部の新設と共学化による募集力の強化が成功要因となっています。
学生増加の共通点
レポートによると、学生数増加を実現した大学には共通点が見られます。
医療・看護分野の学部新設
キャンパス拡張
* 新しい教育プログラムの導入
これらの施策を通じて、社会のニーズに対応し、学生の選択肢を広げることで、学生数を大幅に増やすことに成功したと考えられます。
大学の未来へ向けて
株式会社キャンパス総研の代表取締役社長、渡部陽氏は、「このレポートは、少子化の進行という困難な状況下でも、創意工夫と戦略的な施策により学生数を大幅に増やすことに成功した大学の事例を紹介するものです。教育機関にとって貴重な知見を提供するものになれればと願っております。」と述べています。
大学は、社会の変化に対応し、学生のニーズを捉え、新たな価値を提供することで、今後も発展していくことが期待されます。