背景
2026年7月25日、札幌市中島体育センターにて、クルル株式会社が運営するパーソナルトレーニングジム「eviGym」が主催する「プロが教える子ども運動教室」が開催されました。この運動教室は、子どもたちが自分の身体の特性を理解し、運動への興味を深めることを目的としています。運動が苦手だと感じている子どもたちを対象に、その子の“得意な動き”を見つけることを重視しています。
教室の内容
イベントでは、まず運動能力を4つの項目で測定しました。これにより、個々の強みを確認し、それを基に「かけっこ」と「ボール投げ」の実技指導が行われました。参加したのは、未就学児から小学校中学年までの11名、保護者を含む総参加者は39名となりました。このようなイベントが実施される背景には、スポーツ庁が挙げる課題、「子どもの運動習慣の二極化」が影響しています。子どもが早い段階から「自分は運動が苦手」と感じてしまう現状にアプローチすることが求められています。
測定項目の詳細
子どもたちには以下の4項目を測定しました:
- - 握力:手や前腕の筋力を確認し、運動全般への影響を見ます。
- - 立ち幅跳び:下半身の瞬発力や全身の連動力をチェックします。
- - Yバランステスト:動的バランス能力を確認するもので、安定した動作が求められます。
- - コーディネーション能力テスト:身体を思い通りに動かす力を測定。基本的な動作に必要不可欠な能力です。
これらの測定結果を通じて、参加した子どもひとりひとりの身体の使い方を詳しく説明し、その後の運動遊びにも活用できる情報を提供しました。
実技指導の重要ポイント
運動能力測定を行った後は、実技指導に移りました。指導にあたったのは、eviGymの武田トレーナーと、プログラム監修を行った小山啓太氏です。指導において重視したのは、単に動作を繰り返すのではなく、子どもたちがその動きの意味を理解し、身体の変化を感じることでした。例えば、かけっこでは腕や足の振り方、力を地面に伝える感覚に注目しました。ボール投げでは、全身を使って力をボールに伝える方法を学びました。
大切なのは“小さな成功体験”
教室では、記録の向上だけでなく、姿勢が改善されたことや新しい方法に挑戦したことなど、小さな成果にも目を向けています。大人が微細な変化と捉えることでも、子どもにとっては大きな成功体験へとつながります。その結果、会場では「できた!」「もっとやりたい!」といった子どもたちの声が響きました。eviGymは、そのような成功体験を通して、「できないことを確認する時間」ではなく、「自分にもできることを発見する時間」を提供することを大切にしています。
修了証の意義
教室の最後には、測定結果を記載した修了証が1人ひとりに渡されました。これは単なる結果通知ではなく、自分の得意な動きに気づくためのコミュニケーションツールとして機能します。また、保護者にも子どもたちの身体的な特徴や強みを理解してもらえるよう配慮されています。これにより、家庭でも運動を楽しむきっかけとなることが期待されました。
保護者からの反応
参加した保護者から寄せられた感想では、「測定や指導の内容がとても役立ち、家庭での実践につながる」との声が多くありました。単に結果を求めるのではなく、子どもたちが自分の動きに興味を持ち、工夫することを促進するアプローチが評価されました。
プログラムの監修者・小山啓太の視点
この教室の内容は、群馬大学の准教授であり、eviGymのCTOを務める小山啓太によって監修されています。彼は、運動能力を一つの記録で判断せず、子どもたちの動きの多様性を理解し、持っている力に気づかせることが重要だと語ります。今回の活動が、「自分にもできる」と思えるきっかけとなることが大切だという考えにも共感が寄せられています。
結論
eviGymが主催する「プロが教える子ども運動教室」は、運動に対する子どもたちの意欲を引き出し、自信を持てる機会を提供する素晴らしいイベントでした。今後もこのような教室を通じて、運動が得意な子どもたちだけでなく、これまで運動に苦手意識を持つ子どもたちにも身体を動かす楽しさを届けていくことが期待されます。