パナソニック、誤飲対策を施したリチウム電池を発表！

パナソニック、革新的なリチウム電池を発売

2025年10月10日、パナソニックエナジー株式会社が新たに発売するコイン形リチウム電池が、多くの注目を集めています。これは国内メーカー初の試みとして、電池本体に苦み成分を塗布することで、乳幼児の誤飲事故を未然に防ぐことを狙った製品です。

新しい誤飲対策の実施

今回発表された電池は、CR2032E、CR2025E、CR2016Eの3品種から成り、その特許技術的な特長が話題となっています。コイン型のリチウム電池は、特に小さな子供にとっての危険因子とされており、これを踏まえて苦味成分の安息香酸デナトニウムを使用することで、万が一誤って口に入れてしまった場合でも吐き出す反応を促します。このように、事故を未然に防ぐための取り組みとして、パナソニックは新しい手法を採用しました。

使用推奨期限の延長

さらに、使用推奨期限が従来の5年から10年に延長されたことも注目に値します。これにより、電池の取り扱いがさらに便利になり、使用頻度が低い家庭においても長期間安心して保管が可能となります。この新しいコイン形リチウム電池は、1個あたり363円（税込み）で販売され、CR2032Eのみの2個セットは726円となっています。

乳幼児の誤飲問題の深刻さ

日本では、乳幼児によるコイン型リチウム電池の誤飲が一般的な問題となっています。東京消防庁や国民生活センターの調査によれば、小さな子どもが誤って飲み込む事故が報告されており、この問題は年々増加しています。そのため、家庭での目の届きにくいところに置かれた電池が危険であることを、多くの親たちは認識しています。今回の新製品は、家庭内での事故を減少させる一助となることでしょう。