M&Aで生まれる新たな可能性
2023年10月、スキー業界の発展を目指した特別な経緯を経て、株式会社Planetと株式会社河野のM&Aが成約しました。この取引を仲介したのは、東京を拠点とするM&Aキャピタルパートナーズ。業界関係者が注目するこの動きについて、ご紹介します。
株式会社Planetについて
株式会社Planetは長野県白馬村を本拠地とし、スノーリゾートの開発を手掛ける企業です。連続起業家である遠星誠氏が2016年に白馬の美しさに惚れ込み、不動産開発をスタートさせました。そして2020年にはニセコでのプロジェクトも開始、2022年には白馬さのさかスキー場とその隣接ホテルを取得し、リゾート運営を本格化させました。
このような背景を持つPlanetは、2023年には投資ファンドの方針に沿った譲渡を決定し、M&Aキャピタルパートナーズがその支援を行いました。譲渡先は、スノーリゾート事業に強い興味を持つ企業、株式会社河野です。
株式会社河野について
香川県高松市に本社を置く株式会社河野は、食器やカトラリーの販売を主な事業としています。創業から144年の歴史を持つ河野は、近年、事業拡大を図るためにスノーリゾート事業への参入を目指していました。代表取締役社長の河野一哉氏が、Planetとの出会いを通じてこのM&Aを実現する運びとなりました。
河野社長は、「白馬を世界に誇れるスノーリゾートへ」というビジョンを持ち、新たな挑戦を待ち望んでいます。
M&Aの背景にある思い
M&Aキャピタルパートナーズの千田祐太郎部長は、本案件の成功要因を次のように語ります。「両社が持つ理念とビジョンがしっかりと合致していたことが、M&A成立の大きな理由となりました。」
Planetは本来持つインフラを活かし、河野はそのリソースを新たな事業に生かすことで、両社のシナジー効果が期待されています。このM&Aは、観光業のさらなる充実を図るだけでなく、地域経済全体に良い影響をもたらすものと考えられています。
スノーリゾート業界への新潮流
日本国内のスノーリゾートは、世界的にも注目される観光地です。スキーやスノーボードを楽しむために多くの観光客が訪れ、宿泊施設や飲食業も盛況です。特に白馬は、その美しい自然環境から国内外のスキー愛好者に支持されています。
新しいM&Aによって、白馬のスノーリゾートがさらに進化することは間違いありません。株式会社Planetと株式会社河野のコラボレーションがどのように進展していくか、今後の動向にますます注目が集まります。
まとめ
株式会社Planetと株式会社河野のM&Aは、スキー業界における大きな転機を迎えるものです。新たな事業の展開に向けての第一歩を踏み出した両社。地域に根ざした企業が協力することで、より魅力的なスノーリゾートを目指していくことでしょう。これからの進捗が楽しみですね。