佐世保観光の未来を創造する「海風の国DXマーケティングコンソーシアム」設立
新たな観光の形を目指して
2024年7月5日、佐世保市を拠点とする「海風の国DXマーケティングコンソーシアム」が設立されました。この取り組みは、観光業界のデジタル化を促進し、西九州地域の観光事業を活性化させることを目的としています。このコンソーシアムには、佐世保観光コンベンション協会やゼンリン、十八親和銀行など、地域の企業や団体が参加しており、観光庁が主導する実証事業としても採択されています。
観光資源の再評価
現在、佐世保市はハウステンボスや九十九島など、国内外から注目される観光スポットを有しているものの、インバウンド観光はまだ本格的な復興段階に至っていません。そのため、観光PRやマーケティング手法の見直しが急務とされています。地域の潜在力を引き出すために、デジタル技術を活用した、新たな観光ニーズを創出する取り組みが求められています。
このコンソーシアムの設立は、観光業界がデジタル変革を進めるうえでの第一歩と位置づけられています。観光データの解析を通じ、訪問者のリアルなニーズを捉え、プロモーションの効果を高めていく方針です。
主な取り組み内容
コンソーシアムは以下の三つの主要な取り組みを実施します。
1.
海風の国広域予約プラットフォームの立ち上げ:観光商品の販売を行い、利便性を向上させることを目指します。
2.
STLOCALの活用:観光商品の充実を図り、地域の観光施設と連携を進めます。このサービスは、観光情報からチケット購入まで幅広くカバーしています。
3.
観光データの解析:収集したデータをもとに、効果的な観光施策を計画し、オンラインプラットフォームでの実現を目指します。
これらのアプローチにより、観光客の体験を向上させ、佐世保の魅力をしっかりと伝えていくことが期待されています。
コンソーシアムメンバーの役割
具体的な実施においては、各企業が持つ専門性を活かして役割を分担しています。佐世保観光コンベンション協会が全体の取りまとめ役を担い、地域資源を活用した観光振興を進めます。十八親和銀行は地元経済の活性化に貢献し、ゼンリンは観光情報や地図データの提供を通じて地域の魅力を広めていきます。また、フォルシアと丸紅ネットワークソリューションズは、システム開発やデータ解析を支援し、マーケティングプランの策定に寄与します。
今後の展望
このコンソーシアムは、地域の観光事業者が自発的に参加することも奨励しており、地域の魅力を共に発信していくことが重要な使命です。持続可能な観光コミュニティの形成を目指し、より多くの訪問者を迎えることを期待しています。
詳細な情報は、観光庁の公式Webサイトや海風の国のホームページから確認できます。観光業界の新たな可能性に注目が集まる中、佐世保市の観光振興施策の進展に期待が寄せられています。