加藤金融大臣が参議院で破綻金融機関処理措置を報告

加藤金融大臣の破綻金融機関処理措置報告

2023年6月25日、加藤金融担当大臣は参議院財政金融委員会で、破綻金融機関の処理に関する措置についての報告を行いました。この報告は、金融機能の再生に向けた緊急措置に基づくものであり、重要な内容が含まれています。

報告の背景

報告書は、令和5年10月1日から令和6年3月31日までの期間を対象にしており、これまでに講じられた措置の概要を説明しています。金融機関の健全性を確保するためには、破綻金融機関の適切な処理が必要であり、政府としても注意を払っています。

管理処分の状況

報告の中で、金融整理管財人による業務や財産の管理を命じる処分は、この期間中には行われていないことが明らかになりました。このことは、現在の金融機関の状況が安定していることを示唆しています。金融庁は引き続き、必要な措置を講じるとともに、一般金融サービスの信頼性を向上させる努力を継続しています。

預金保険機構の支援

報告によると、預金保険機構による主な資金援助の状況も触れられています。救済金融機関に対する金銭の贈与は報告対象期間中には実施されておらず、今までの累計では19兆319億円に達しています。また、破綻金融機関からの資産の買取りも行われておらず、これまでの累計で6兆5192億円に及んでいます。これらの数字は、金融庁が破綻金融機関の処理にどれだけのコストをかけているのかを示し、今後の取り組みが求められます。