避難所でのペット同伴
2023-10-13 19:00:26
伍代夏子氏、ペットとの同室避難推進プロジェクトの意義を強調した大月市訪問の全貌
伍代夏子氏、ペットとの同室避難推進プロジェクトの意義を強調した大月市訪問の全貌
2023年10月5日、歌手の伍代夏子氏と彼女のプロジェクトに賛同する島津悦子氏、大石まどか氏が山梨県の大月市を訪れた。この訪問は、「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」の一環であり、災害時に飼い主とペットが一緒に避難できる環境を整えることを目的としている。
プロジェクトの背景
「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」は、災害時にペットとその飼い主が安心して同室で避難できる社会の実現を目指している。近年の日本では、ペットが家族の一員とみなされることが多くなり、そのため避難所でも同室避難が求められるようになってきている。しかし、実際には多くの人がペットを避難所に連れて行くことに対し消極的であり、過去の災害ではペットが取り残されるケースが少なくない。
意見交換会の様子
訪問当日は、大月市の小林市長をはじめとする行政関係者と意見交換が行われた。この中で小林市長は、「すべての命を守るためにも、課題解決に取り組んでいきたい」と述べ、避難所のペット受け入れの重要性を強調した。また、総務管理課の井上氏は、これまで避難所にペットを連れてきた人がいなかったことを伝え、東日本大震災におけるペット関連の教訓を共有した。
伍代氏は、ペットと共に避難するためには飼い主が事前に狂犬病やワクチン接種、クレートトレーニングを行う必要があると指摘。「自分がどこに避難するのか、ペットも一緒に行けるのか」を調べ、準備することが大切だと話した。
市長のリアルな思い
小林市長は、「ペットの種類も多様化している中で同室避難のハードルは高い」としつつ、自身もペットを飼っていることから「災害時にどうすればいいのか考えると、車で避難するしかないと思っていた」との思いを語った。このように、行政側もペット同伴の避難についての検討が必要であることが示された。
島津氏と大石氏もそれぞれペットの重要性を強調し、災害時の避難を考えることで、自分たちの視点も広がるとの考えを述べた。アニマルセラピーで気持ちが落ち着く部分があるとの意見や、避難所での体験を通じて直面する課題についての認識も深まった。
今後の取り組み
参加者はいずれも「まずは行動をすることが大切」とし、実際にペット同伴の避難生活を体験することが重要との意見で一致した。伍代氏は、「避難が必要にならないのが最良だが、いつ起こるかわからないからこそ準備が大事だ」と述べ、今後のプロジェクト活動に力強い意気込みを見せた。
同プロジェクトは、農林水産省や関連団体と連携し、ペットを飼う人々への啓発活動や、避難所での実証実験などを行うことで、同室避難に対する意識を高めていく予定である。このプロジェクトは、ペットと人が共に安心して過ごせる未来を切り開く重要な一歩といえるだろう。
会社情報
- 会社名
-
りく・なつ同室避難推進プロジェクト事務局
- 住所
- 東京都港区三田1-4-1住友不動産麻布十番ビル
- 電話番号
-