台湾企業SEETEL、新たに日本の蓄電池市場へ進出しJC-STAR★1を取得
ENSO NEW ENERGY(和熙新能源合同会社)が、台湾の蓄電池メーカーであるSEETEL NEW ENERGY(熙特爾新能源)による日本のサイバーセキュリティ認証「JC-STAR(★1)」の取得を発表しました。これは、台湾企業にとって初の快挙であり、両分野において重要な一歩を意味します。特に、今回の認証は「エネルギーマネジメントシステム(EMS)」及び「バッテリーマネジメントシステム(BMS)+蓄電池モジュール」の分野で取得されたものです。
JC-STARとは
JC-STARは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が策定したセキュリティ評価制度で、特にエネルギー分野において太陽光発電設備や蓄電池システムなどへのセキュリティ対策が求められます。今回の認証取得により、SEETELは日本市場における要求に確実に対応していることが確認されたため、今後の蓄電池市場における信頼性向上が期待されています。
SEETELの事業背景
SEETEL NEW ENERGYは、2017年に設立された台湾の蓄電池関連企業で、グループ会社のAurosi Precision(辰熙精密)が蓄電池の開発と製造を担っています。SEETELはEMSやアグリゲーション事業、EPCエンジニアリングなどを手がけ、特にハードウェアとソフトウェアを統合した蓄電池ソリューションを提供することに注力しています。また、2025年には台湾証券取引所に上場予定で、急成長を遂げている企業でもあります。
創業者の林聖澤(Randolph Lin)は20年以上のリチウムイオン電池の経験を持つ専門家で、技術開発においても優れた実績を誇ります。SEETELは、産学連携による研究開発に力を入れており、国立台湾大学との共同開発において、自動荷役機械を実用化するなどの成果を上げています。
日本市場への進出
2025年にはENSO NEW ENERGYの日本法人を設立し、市場の成長が見込まれる日本に本格参入する計画です。日本の法令や制度への適合を最優先し、特にサイバーセキュリティ分野においてもJC-STAR制度への準拠を進めました。2026年には「JC-STAR★1」認証を取得し、今後の展開に向けて重要なステップを踏みました。
サイバーセキュリティの強化
経済産業省は、次世代電力系統ワーキンググループを設立し、系統用蓄電池に求められる技術要件を見直しています。2027年4月以降に新たに系統接続される蓄電池システムは、JC-STAR★1認証の取得が求められます。そのため、SEETELの製品は今後の技術基準に適合していると言えます。
今後の展望
SEETELは、EMS「GridLink」とともに20フィートコンテナ型蓄電池システム(5MWh)についてもJC-STAR★1認証を取得しており、将来的には10フィートコンテナ型蓄電池システム(2.5MWh)やキャビネット型蓄電池システム(261kWh)を展開予定です。これらはさまざまなユースケースに対応した製品で、すでに台湾市場でも実績を持っています。さらに、日本市場における認知拡大イベントも2026年に予定されており、様々なパートナーシップ機会の創出を目指しています。
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