高野山ろうそく祭り
2018-08-08 10:01:14
高野山の祭りで先祖を偲ぶ!ろうそくまつりの魅力とは
高野山のろうそくまつりの魅力に迫る
高野山で行われる「ろうそくまつり」は、今年で45回目を迎える伝統的な行事です。この祭りは、毎年全国から多くの参拝者が集まり、先祖代々の御霊への供養を行います。この時期、特に注目されるのは、約10万本のろうそくが灯されることです。参道に並べられたろうそくの火がゆらめく様子は、まるで幻想的な光の道のようです。
無料配布されるろうそく
祭りの魅力の一つは、各所で無料配布されるろうそくです。沿道に並ぶろうそくに火を灯すことで、先祖を思い出す光の道が完成します。参拝者はその灯火の中で静かに祈りを捧げ、故人を偲ぶお盆の送り火としての役割も果たしています。
千年の火が織りなすストーリー
ろうそくまつりで使用される火は、なんと1000年も続く「お照の一燈」から分けられたものです。この火は、貧しい暮らしの中で養父母の菩提を弔うために自らの黒髪を売って捧げられた一燈に由来しています。こうした背景を知ると、単なる灯火以上の意味を感じられるでしょう。
さまざまな灯りが演出
また、ろうそく以外にも「祈心灯」や「置燈籠」など、さまざまな灯りが並び、荘厳な雰囲気を醸し出します。祈心灯には、願い事を書くことができ、家内安全や商売繁盛、学業成就などの思いを込めて灯りをともします。多くの参加者がこの灯りをもって、祭の雰囲気を一層深めていきます。
今年の一字を作る
さらに、毎年参加者が手を尽くして「今年の一字」を作成する企画もあります。地域において何が必要かを考えながら、過去には「和」「愛」などが選ばれたことも。2023年は「希」をテーマに、多くの人がその一字に思いを寄せることでしょう。
地域の絆を深める祭り
「ろうそくまつり」は、ただの行事にとどまらず、地域の住民同士のつながりを強める役割も果たしています。毎年参加人数は増えており、今では約3万人もの人々がこの祭りを楽しみに訪れます。地域の小学生から高齢者まで、幅広く参画することで、世代を超えた交流が生まれています。
高野山の聖域での祈り
この祭りの静かな特色は、派手なステージや花火といったものが一切ない点です。参道でろうそくに火を灯し、参拝することに専念することで、純粋な祈りの空間が広がります。祭りの夜、奥の院燈籠堂では、僧侶による「萬燈供養会」が行われ、参加者全員が一体となって先祖への祈りを捧げます。
今年の取り組み
今年は特に「西日本豪雨災害」の復興支援や、弘法大師空海のNHK大河ドラマ化を目指す署名活動も行われます。このように、地域社会へのしっかりした目配りが感じられ、祭りが持つ意義はますます深まっています。
訪れる方法
高野山のアクセスは電車と車があり、最寄駅は南海高野線の高野山駅です。駐車場が限られているため、公共交通機関を利用することが推奨されています。宿泊は宿坊が中心で、予約は「高野山宿坊協会」を利用することができます。
注意事項
高野山は聖なる場所ですので、参拝時には注意が必要です。飲食は禁止されていますし、参道での撮影も制限されているため、事前にしっかり確認しておきましょう。
高野山での「ろうそくまつり」は、ただ灯火をともすだけの祭りではなく、人と人とのつながりを深める大切な瞬間です。この幻想的な光の中で、先祖を偲びながら心の温もりを感じてみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
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ろうそくまつり実行委員会
- 住所
- 和歌山県伊都郡高野町高野山
- 電話番号
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