国際リペアデーに向けた意識調査の結果
2025年10月18日(土)に「国際リペアデー」を迎えるにあたり、Back Market Japan株式会社は、電子機器の修理に関する意識調査を実施しました。この調査は、日本全国の20~60代の男女1,000名を対象に行われました。リサイクルの重要性や「修理する権利」というメッセージを広めるためのアプローチとしても重要なものとなっています。
調査のハイライト
1.
自宅に壊れたスマートフォンやPCを保管
半数以上の回答者が、故障した電子機器を自宅に保管していると答えました。特に、スマートフォンは高使用頻度のため、4人に1人が壊れた端末を所有しています。
2.
「長く使いたい」とは思うが修理しない理由
調査結果によると、96.2%がスマートフォンやPCを「長く使用したい」と考えています。しかし、約1/3の人々が「まだ修理できるかもしれない」と感じながらも、実際には修理を選択しないことが明らかになりました。これは、経済的な負担や手続きの煩わしさが主な理由です。
3.
修理経験のある人の割合
約半数の回答者が、過去にスマートフォンやPCを修理した経験があることも分かりました。修理をすると答えた人の中で、多くは「コストを抑えたかった」り、「大事なデータを保護したかった」という理由から修理を選択しています。
4.
「修理する権利」の認知度
調査によると、83.9%の人が「修理する権利」を知らないという結果が出ました。しかし、85.5%の人はこの権利が普及することを望んでいます。特に、壊れた製品を長く使いたい、経済的な面から修理を選びやすくするための仕組みへの期待が高まっています。
背景と今後の展望
近年、電子機器の急速な進化や製品寿命の短縮が指摘されています。これに伴い、消費者は新しい機器を購入する代わりに、既存の製品を修理・再利用することに対する意識が高まってきています。特に、環境意識の高まりが影響を与えていると考えられます。
Back Marketは、修理やリファービッシュ品の普及を通じて、持続可能な消費社会の実現に向けた活動を推進しています。リファービッシュ品とは、専門家によって整備された中古品で、正常に動作することが保証された製品です。これにより、経済的な負担を軽減しつつ、環境への負荷を減らすことができます。
締めくくり
「国際リペアデー」が示すメッセージは、私たちの持つ製品への考え方を見直す良い機会です。修理の重要性やリファービッシュ品の価値を再認識し、できる限り長く製品を大切に扱う文化の醸成につなげていくことが求められます。これらの調査結果をきっかけに、より多くの人々が修理する権利を理解し、電子機器を長く使うことを選択する社会が形成されることを期待しています。