型内塗装技術の普及を進めるIMCC設立
日本国内での型内塗装技術の普及を目指すための新しい取り組みが始まります。武蔵塗料ホールディングス株式会社と岐阜多田精機の両社は、業界横断型のコンソーシアム「インモールドコーティングコンソーシアム(IMCC)」の設立準備を進めています。2026年5月1日の設立が予定されており、ここから日本における型内塗装技術の確立が加速することが期待されています。
IMCCの基本コンセプト
IMCCは、自動車や家電、住宅設備といった最終製品のメーカーから、設備や金型、塗料の製造会社まで、幅広い企業や団体が参加できる共創の場です。このコンソーシアムでは、型内塗装という新しい製造プロセスを社会に実装し、産業として定着させることを目標にしています。
両社の取り組み
多田精機は、すでに2020年にドイツのKraussMaffei社のColorFormシステムを導入し、型内塗装に適した試作・量産用金型の開発体制を整えています。この技術基盤をもって、国内外の顧客に対して実用レベルのソリューションを提供してきました。
一方、武蔵塗料は2019年に欧州企業との提携を結び、日本市場に向けた塗料の展開を本格化。2024年には、日本特有の品質要求に応えるための耐候性や耐熱性を兼ね備えた塗料の独自開発体制も確立します。さらに、国内塗料メーカーとして初めて、射出成形機と後工程に必要な注入設備を導入することで、試作から評価までが迅速に行える環境を整備しました。
IMCCの役割
IMCCは、型内塗装技術を従来の「特殊工法」から、設計段階で「選ばれる標準工法」に進化させる役割を果たします。具体的な機能としては、実証機会の提供や技術の標準化、データの創出、投資判断の支援など、多岐にわたります。特に、実際の製品クオリティでの検証や、投資効果を示す定量データの提供など、企業が導入を決定する際の強力な支援が行われます。
今後の展開
今後、IMCCは日本国内のパートナー企業を広く募集し、蓄積されたノウハウを基に型内塗装の量産適用を進める企業の育成を目指します。また、設備導入前に製品サンプルを試作できる環境を提供し、企業が技術を体感するプロセスを行います。これにより、導入の判断を迅速かつ精度高く行うサポートを行います。
最終的には、日本国内で確立したモデルを活かし、アジア市場にも展開していく考えです。これにより、製造工程でのCO₂排出量の削減やエネルギー効率の向上にも寄与することが期待されます。
今後のIMCCの活動から目が離せないですね!
お問い合わせ
IMCC事務局(武蔵塗料・多田精機内)
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IMCC公式サイト