ISCC認証取得の意義
2025-02-03 09:17:26
ハリマ化成グループが国際認証ISCCを取得し持続可能性を実現
ハリマ化成グループの新たな一歩
ハリマ化成グループ株式会社は、国際持続可能性カーボン認証(ISCC)の取得を発表しました。これにより、環境を重視する世界中の顧客への製品供給において、さらなる信頼性を高めることが期待されています。現代では、企業の持続可能性が顧客の選択に影響を与える重要な要素となっており、ハリマ化成はその流れに応えた形です。
持続可能性認証とは
ISCCは、環境意識の高まりにより、持続可能な商品購入を重視する消費者のニーズに応えるために開発された認証制度です。バイオマス原料やリサイクル原料などを素材とする企業は、サプライチェーン全体の管理を適正に行っていることが求められ、この認証取得によって製品の信頼性が担保されます。特に、取引先が本認証を必須条件とする例が増えているため、取得の推進は全世界的なビジネス機会の維持と拡大に寄与します。
ISCCの概要と認証プログラム
ISCCには2つのプログラムがあります。ひとつはISCC PLUSで、バイオマスやリサイクル原材料の持続可能性を評価し、化学工業などの幅広い対象業界で取得可能です。もうひとつはISCC EUであり、EU寄りのバイオ燃料を対象としたプログラムとなっています。このプログラムでは、国際的な移送を必要とするため、実質的には国際的な認証となります。
具体的な事業の取り組み
ハリマ化成グループは、松材から生成される副生物「粗トール油(CTO)」を利用してさまざまな化学品を生産しており、その基本的な流れにおいてISCCの認証を取得しました。CTOを蒸留する工程から、その生成物を用いて製品を販売するまでのトレーサビリティが確保されています。特に、CTOの調達から蒸留、さらには加工販売に至るまでの過程を見直し、環境負荷を軽減する取り組みが行われています。
関連企業としては、章北米の製紙業者からCTOを調達する「Harima USA」、CTOを蒸留する「ハリマエムアイディ」、さらにはその蒸留品を加工する「ハリマ化成」の3社が挙げられます。これらの企業は、一貫したビジョンを持って環境に優しい製品づくりを推進しています。
持続可能性に向けた未来
創業以来、「自然の恵みをくらしに活かす」を掲げてきたハリマ化成グループは、早くから資源循環型の事業モデルを構築し、環境に配慮した製品と取り組みを通じてサステナブル社会の実現に寄与してきました。今後もその独自の強みを活かし、社会に必要不可欠な企業であり続けることを目指しています。これは単なる企業の成長戦略に留まらず、持続可能な未来を築く大きな一歩となることでしょう。
会社情報
- 会社名
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ハリマ化成グループ
- 住所
- 電話番号
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