認知症ケアの新たなアプローチ
現代医学において、認知症の進行を完全に止めることは難しいですが、適切な環境が整えば、患者が喜びや楽しみを取り戻し、病状の進行を遅延することが可能です。この考え方に基づき、株式会社主婦の友社が2024年12月6日に発売する「マンガでわかるモンテッソーリケア」は、注目されています。
モンテッソーリケアとは?
この書籍では、モンテッソーリ教育のメソッドを認知症ケアに応用した「モンテッソーリケア」が紹介されています。モンテッソーリ教育は、子どもの成長に必要な知識や技能を引き出すための教育法ですが、その理念を高齢者の介護にも応用することで、より良いケアが実現できるとされています。
モンテッソーリケアの基本理念は、利用者が本来持つ能力を最大限に活かすことにあります。そのためには、個々のペースで「選択」できる環境を整えることが重要です。つまり、利用者が好きな活動に取り組み、達成感や充実感を得ることで、自信を持てるようになるのです。
書籍の内容
書籍では、モンテッソーリ教育を介護に応用した具体的な方法や実例が、マンガ形式でわかりやすく示されています。特に、介護現場で働くスタッフやそれに関心を持つ家族にとって、実践的な情報が豊富に盛り込まれているのが特徴です。
内容は大きく分けて以下の4つのセクションから成り立っています:
1.
モンテッソーリ教育を介護の現場へ:子どもと高齢者の教育や介護の架け橋となる理念が取り上げられ、マンガと解説文で表現されています。
2.
「モンテッソーリケア」のメソッド:具体的なケアのポイントが紹介され、スタッフが悩んだ時に立ち返るべき視点がまとめられています。
3.
モンテッソーリケアでここまで変わった!実例集:実際のケアの成果がマンガ化され、利用者のエピソードを通じたり、具体的な援助がどのように功を奏したのかを観察できます。
4.
モンテッソーリケアの実践ポイント:利用者との信頼関係を築くための重要な実践ポイントが解説されています。
著者のプロフィール
本書の著者、和氣伸吉さんは、株式会社メゾネットホールディングスの代表取締役であり、認知症高齢者介護の分野において豊富な経験を持っています。1997年に会社を設立し、2003年からはグループホーム「星の家」を運営。モンテッソーリケアの理念を導入し、介護現場に革命をもたらしています。さらに、2020年には一般社団法人モンテッソーリケア協会を設立し、全国にその取り組みを普及させています。
書籍情報
本書『マンガでわかるモンテッソーリケア』は、A5判で176ページ、定価は1,760円(税込)。電子書籍としても同時にリリースされる予定です。受け取った人々がどのように認知症と向き合い、最善の形で介護するかを考える大きな手助けとなることでしょう。
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この書籍が提供する新しい視点の介護方法にぜひ注目してください。